選挙ドットコム

選挙の法律を徹底的に調べ上げた「支持政党なし」|最年少区議の選挙現場レポート

2016/7/4

伊藤 陽平

伊藤 陽平

賛否両論になるような振り切った団体名でもある「支持政党なし」。大槻候補に取材をさせていただきました。
支持政党なしは、2014年衆議院選挙で比例北海道ブロック10万4,854票(4.19%)を獲得し、大きな話題になりました。
すべてをインターネット投票で決める直接民主政治を採用しているため、政策は一切なし。
日本で2番目に熱い男が「支持政党なし」を全力で応援してみた >>
前代未聞のポスターをご覧になった方もいらっしゃると思いますが、気になるその実態に迫ってみました4_small

支持政党なし。その前は自民党の青年部に所属

−(伊藤陽平新宿区議)今回立候補された理由をお聞かせください。
大槻候補:やっぱり、代表の佐野から声がかかったことが一番大きい理由です。佐野代表とは、僕が26で、彼が22〜23の頃に知り合ったんです。

−(伊藤)それはどんな繋がりだったんですか?
大槻候補:当時、彼は自民党の青年部にいたんです。僕が自民党の都議会議員の秘書をやっていました。
その都議会議員が衆議院選挙に立候補する時に、彼が手伝いに来てくれたのがきっかけです。それから20年来の付き合いです。

−(伊藤)その当時から新しい政治のあり方を模索していたんですか?
大槻候補:僕はそのまま秘書になったんですけど、佐野代表はそれからビジネスの世界に行って。もともと自民党の青年部にいたくらいだから政治には興味があったけど、ビジネス界から日本初を目指してビジネスアイデアを出していきた中で、既成制度に対して、アイデアで勝負していきたい、となって。
で今回、「一昨年の北海道で4.2%いただいたから、全国的に勝負するから、大槻くんも手伝ってよ」という話になって、立候補しました。
同じ都内で立候補する無所属議員。「ぶっちゃけ、選挙資金どうしてるんですか?」>>

ビジネスと、海賊党からインスパイア。ITの政治を作る

1_small

−(伊藤)今回のように政策がなく、国民の声を聞いていこうという方針は、どのような経緯でできたのですか。海外等で参考にしている政党はありますか。
大槻候補:海賊党などからインスパイアをされている部分も多いと思いんですけど、彼自身もビジネスの世界でも、アナログからデジタル化されていったことで15年前じゃできなかった政党のパターンですけど、直接民主主義をクローズアップして日本の政界に出していきたいというのはある。
もちろんなんですけど、それをやってると衆愚政治になってしまうじゃないですか。本人もそれで何も政権をとろうと考えているわけではなく、今の日本の政治に対して問題提起ができればということが根底にあります。
3年前の参議院選挙の時に、誰がイギリスがEUを抜けると言いだすかはわからなかったじゃないですか。いちいちそのたびに選挙とか国民投票をやっても仕方ないので、素早いレスポンスで政治システムを作らなければならないと思っています。

−(伊藤)基本的には自民党や公明党が議席を持っていますよね。そこで、支持政党なしさんが議席を取ったとしても、結果は変わらないという可能性もあると思います。その点については、どう考えられていますか。
大槻候補:結果は変わらないにしても、やっぱり、数をとって数で示すことが重要だと思っています。元気会さん(日本を元気にする会)もやってましたけど、割合投票のシステムをうちもやっていこうとしています。よりリアルな国民の皆様の声を示すことができて、もし本当は国民の皆様が違うと思っているにもかかわらず、政権が違う選択をした場合かなりの相違が出てくるんではないかと思います。
また、もし今後、こういった(支持政党なしのような)勢力が、国民の声をもとにつくった議案を持っていけるようになったら、より国民の声が政治に届くようになるは、大きいと思います。3年に1回、4年に1回、選挙というフィルターも通さずできます。
立候補した人数も日本一。東京選挙区の候補者一覧・争点などはこちら >>

 

話題の4連ポスター。続々と出てくる裏ワザとも言える手法

2_small

−(伊藤)選挙掲示板のポスターが4つ並んでるのはすごいなと思ったんですけど、どういう経緯で決まったんですか。
大槻候補:あれは僕が候補者に決まる前から決まってたんですよ。さすがだなあと思ったんですけど。逆転の発想というか。
僕も候補者のポスターには何書いても良いということは知ってましたけど、やっぱり本人の名前は書かなければいけないのかと思ってましたんで。それすらもなくしてしまって、それが個人のポスター。しかもそれが4枚。
4枚つけるって時点で、(掲示板に)貼る人が迷っちゃうじゃないですか。23番はこれつけて、24番にこれつけてみたいに。一緒にした方が迷わないんで、今回お手伝いしてもらう方へもお願いしたかったんですよ。

−(伊藤)なるほど。本当に面白いと思いました。今まで見たことないですからね。どうしたらこのようなアイデアが出てくるのでしょうか?
大槻候補:なんでも突きつけめるんですよね。政見放送の時も、プロンプター(原稿映像を流す機械)と言ってよくオバマさんとかも使っているものがありますが、使って良いことになってたんです。でも、結構値段するんですね。単純にテレビモニターをおけば良いんじゃないかという話になって、結局うちらはそれをやったんです。
でも結局それが、実は、東京の放送局ではやってる政党さんもありますが、地方ではほとんどやってないらしくて、凄いねと言ってました。すごくもなんでもないんですけど(笑)普通にモニターつないで、ムービーメイカーで文字をテロップみたいに流して。
佐野が意見を投げかけて、「僕、ムービーメイカー使えますよ」と言ったら、それでやりましょうということになりました。

−(伊藤)選挙のコストをかける必要はないですからね。
大槻候補:政見放送を見ていただくと、支持政党なしの候補者は、ほぼみんなカメラ目線です。あと、紙巻く音とかしないですからね。アナログだと紙巻いてますからね(笑)

−(伊藤)それは知らなかったです。クリエイティブな発想ですね。
大槻候補:佐野は、「これやって良いのか」とか、どんどん突き詰めていって、それであのポスターになっていきました。それはやっぱり、彼の探究心ですね。
別に大したことはやってないんですよ。お金が無いから、お金が無いなりに(笑)
収入が激減! がけっぷちの少数政党。政党要件を満たさないと何が問題? >>

 

次は若者をターゲットに「ネット投票」か

−(伊藤)18歳選挙権が話題になっているところで、若者にメッセージがあればお聞かせください。
大槻候補:やっぱり良い意味でも悪いでもスマホ時代に入ってきているので、発信側もそれにちゃんと対応しなければいけないと思うんです。例えば、広告にね、その人が見るサイトの傾向で、その人に合う政治家を出していって、政治家側も発信して、相互でやり取りをして歩み寄るように、スマホを使ったりすること大事ですよね。最終的にネット選挙はネットで投票できなければ意味がないんで、最終的にはそこにしっかりつなげていくようにしないといけないと思っています。
やっぱり若い方には、探究心を持って、政治だけじゃなくてもいいんですけど、色んなことに興味を持ってもらって、その中でやっぱりどこかで政治に関わることがあると思うんです。家庭を持ったり、ご家族の介護をすることになったり、必ずどこかで政治との関わりってでてくるので、その時に、「ああすればよかった」とか「あの時、こういう声をあげておけばよかった」ならないように、政治に対する興味を失わずに、どこかしらで関心を持ちながら、自分らしく生きてほしいと思います。

3_small

4枚並んだ選挙ポスターなど、自由な発想で選挙活動に挑戦されている様子が伺えて大変刺激的でした。
新しい取り組みをする際に、本当に大切なことはクリエイティビティです。
佐野代表は、これまで新たなものを生み出すことにすべてをかけてこられました。

非常にインパクトのある団体名ですが、話題になって一定の得票ができるほど選挙を徹底的に突き詰めてきた姿勢は、私も見習わなければなりません。
これからも注目させていただきたいと思います。

日本初の事業の挑戦と歩み

 

この記事をシェアする

伊藤 陽平

伊藤 陽平

28歳、現職最年少の新宿区議会議員。元学生起業家。当選前から、インターネットでの選挙啓発として、衆議院議員選挙(東京一区)の全候補者へインタビューを実施し、話題となる。その後、統一地方選に立候補し、ネット選挙活動を展開し当選。議会質問のオンライン公募などインターネットを活用した政治活動を展開する。現在は現職議員として、政策立案に人工知能を活用することにも挑戦。365日ブログを更新するブロガー議員。

選挙ドットコムの最新記事をお届けします

ホーム記事・コラム選挙の法律を徹底的に調べ上げた「支持政党なし」|最年少区議の選挙現場レポート

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_whiteicon_homeicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twitter_whiteicon_youtube