当落が決まる頃の選挙事務所で、バンザイをしたり、ダルマに目を塗ったり、候補者が敗戦の弁を述べたりするシーンを選挙速報や投開票日翌日の新聞などでよく目にしますが、実際に選挙事務所に足を運んでその雰囲気を味わったことがあるひとは政治関係者やジャーナリスト以外ではなかなかいらっしゃらないでしょう。
今回の沖縄県議選ウォッチングでは前半に続き、那覇市・南部離島選挙区でトップ当選が見込まれる方と当落ラインギリギリにいる方、2候補の選挙事務所に潜入したのでその様子をレポートします。

トップ当選が見込まれた共産党現職の比嘉瑞己候補の那覇市寄宮にある事務所に到着したのが投票締め切りとなる午後8時の少し前。事務所周辺は比較的落ち着いており、支持者が大挙しているといったような状況ではありませんでした。国政選挙のように圧勝が見込まれる候補者には時報とともに当確が出るものかと思っていたのですが、実際に当確が出たのは9時50分頃。予想通り、最初の発表で比嘉氏に当確が出ました。事務所につめていた前田千尋那覇市議が涙ながらに各方面に携帯電話で当選の挨拶をしていたのが印象的でした。
同じく那覇市議の湧川朝渉氏が到着したタイミングでバンザイ3唱、支持者の三線に合わせたカチャーシー(祝い事などで踊られる沖縄の踊り)、テレビ局のインタビュー取りと流れるように執り行われてゆきました。

(当選か落選かギリギリの事務所の様子)
続いて向かったのが、おもろまちにある自民党公認山川典二事務所。比嘉氏と同様に前回の沖縄県議補選に那覇市議を辞して出馬するも、山川氏は落選。いわゆる浪人中の身で雪辱を期した選挙戦でした。事務所の様子は比嘉氏のそれと異なり、詰め掛けている人数はざっと3倍、60人近い方々がつめかけていました。
私が到着した午後10:40時点での開票状況では当選ラインに乗っていなかったため、事務所の雰囲気はどんよりとしたものでした。しかし、開票が進むにつれて山川票が伸びて、午後11時には開票率94%で、定数11のうち12位とは800近い票差をつけて11位に。メディアの当確サインはつかないものの、事務所は一転してお祝いムードになりました。
スイカや天ぷら、お茶にオードブルが支持者にふるまわれ、事務所も明るく広く、政財界からのゲストやひょうきんな性格の候補者本人によるパフォーマンスなどもあり、共産党の質素・シンプルな事務所とは対照的な華やかさがありました。

(つめかけた支持者にオードブルや沖縄風の天ぷらを振舞う事務所スタッフ)

(ギリギリで当選した候補者)
事務所の規模と得票数が必ずしも一致しないこと、候補者のキャラクターが陣営の様子にもあらわれることが今回の選挙ウォッチングで見ることができました。次の選挙でも引き続き選挙の現場の雰囲気をお伝えしたいと思います。
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