
選挙のたびに各政党はスローガンを掲げて戦うことが一般的になっています。選挙の争点となっていることがらや政権に対するそれぞれの政党の姿勢を有権者に端的に、かつ明確に伝える大事なスローガンですが、選挙が終わってしまうと振り返られることはあまりありません。
今回は今から15年前、2001年の参議院選当時の新聞に掲載された各政党の広告に書かれていたスローガンをチェックしながら当時のことを思い出してみましょう。
2001年の参院選は、失言や不祥事が重なり支持率が1ケタ台まで下落していた森喜朗政権から自民党総裁選を経て小泉純一郎内閣が発足。
一転して戦後最高とも言われる80%前後の支持率を叩き出します。その勢いで東京都議会議員選でも勝利をおさめ、夏の参院選に臨みました。小泉旋風で自民党が圧勝した印象がありますが、結果的に伸ばした議席数は3つだけ。(森内閣の低支持率で候補者数を抑えたのが原因)民主党も4議席獲得して自民党の取りこぼしをしっかりと拾えていた選挙でした。
そんな小泉自民党が闘った最初の国政選挙である2001年の参院選、主な争点は郵政民営化、地方交付税交付金、道路特定財源、不良債権処理、高齢者医療費抑制、集団的自衛権、靖国参拝、教科書検定問題などが上がりました。各党はどんなスローガンで闘ったか、当時の新聞広告からピックアップしてみました。
目次
「古い自民党をぶっ壊す」と言って総裁選を勝ち抜いた小泉総裁ならではの分かりやすいスローガンになっています。
神崎武法代表が出演するテレビCMでのフレーズ「そうはいかんざき」の印象が強いですが、景気対策を押し出していました。「日本を変える」の自民党と対をなしているのが興味深いです。
こちらも扇千景党首が白衣を着て登場するテレビCMでの「国会の保守ピタル」の方が強い印象です。
鳩山由紀夫代表で実際に政権交代が実現するのはこの8年後になります。
結党からのスローガンを変わらず使用しています。
改革の必要性は認めつつ、小泉改革との差異を強調しています。この選挙は志位和夫委員長のデビュー戦でもありました。
小泉人気に押されている焦りが伝わってきます。当時の党首は土井たか子氏。
実質的に党首で医療法人徳洲会の代表、徳田虎雄のカラーが強く出ています。
小泉改革路線に対しての反応というより、各党の従来からの主張を継続して主張しているパターンがこちら。いずれも議席は獲得できずこの選挙が最後の国政選挙となりました。※無所属の会、女性党、維新政党・新風の新聞広告は確認できませんでした。
当時のことを思い出しつつ、選挙の前後で何が変わったか、変わらなかったか。次の選挙では誰が何を言って、何を変えようとしているのかに注目して選挙を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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