【概要】
自民の小泉純一郎首相は、郵政民営化法案が参議院で否決されたことで、公言どおり衆議院を解散。国民に信を問う「郵政解散」となりました。その結果、自公合わせて過半数の議席を獲得し、民主党をはじめ野党は軒並み議席を減らしました。
【話題】
4年間にわたる小泉内閣の評価よりも、「郵政民営化に賛成か反対か」が問われました。自民で法案に反対票を入れた議員は公認されず、対立候補(いわゆる刺客)を送り込まれるなど、造反議員には厳しい闘いとなりました。自民のキャッチフレーズは「改革を止めるな。」でした。
【概要】
自民の麻生太郎首相は、支持率が低迷する政権の信を問うとして衆院を解散。自民か民主か、事実上の「政権選択選挙」となりました。その結果、民主が単独で308議席を獲得し歴史的大勝をおさめました。自民は181議席を失い、結党以来続いた衆院第1党の座を失いました。
【話題】
2007年の参院選では、自公が大敗し民主が第1党となるなど、衆参ねじれ国会が続いていました。歴代内閣も変わり続け、世界的金融危機の影響も影を落とす中、政権に批判的な世論を追風に民主党が大躍進。投票率は平成に入ってからは最高の69.28%を記録。民主のキャッチフレーズは「政権交代。国民の生活が第一。」でした。
【概要】
民主の野田佳彦首相は、消費増税法案の成立後「近いうち」に国民に信を問うと発言、3ヶ月後に衆院を解散し総選挙となりました。その結果、民主は173議席失い、57議席という結党以来最少の勢力となりました。自民は294議席、公明は31議席を獲得し政権を奪還しました。
【話題】
総選挙をにらみ議員の離合や新党乱立など第3極の再編が加速し、選挙時には国政政党が12となりました。自公の圧勝、民主の大敗と並び、日本維新の会は54議席を獲得し、自民、民主に次ぐ第3の勢力に躍進。自民のキャッチフレーズは「日本を、取り戻す。」でした。
【概要】
自民の安倍晋三首相は、消費税を8%に引き上げた後、10%への税率再引き上げを延期。経済政策の是非を国民に問うため「アベノミクス解散」し、総選挙となりました。その結果、自民は291議席、公明は35議席を獲得し、与党が議席数の3分の2を維持しました。
【話題】
民主は73議席と若干回復し、共産は安倍政権への批判票を追風に21議席を獲得。前回勢いを増した第3極では、維新はほぼ変わらず、次世代が19議席から2議席に大幅減。全体的に安倍政権への信任投票という見方が広まり、投票率は戦後最低の52.66%を記録。自民のキャッチフレーズは「景気回復、この道しかない」でした。
こうして振り返ってみると、改めて自民党の安定した強さが際立ちます。また、選挙前に新党が出ては、消滅していったことも思い出されますね。10年後、いまある政党のうちどれだけが残り、またその時の勢力図はどうなっているのでしょうか。
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