2026/7/25
中東の現実を直視せよ──原油不安の時代に広島は何を守るのか
紅海が揺れている。
フーシ派が再び動き出し、封鎖の対象はもはやホルムズ海峡だけではない。
この事態を「山賊の延長」と誤解する向きがあるが、
それは国際情勢を読み違える危険な楽観である。
フーシ派は、もはや「武装勢力」ではない。
アンサール・アッラー政権と呼ぶべき実効支配の主体である。
当時世界第4位の軍事大国だったサウジアラビアの攻撃を受けながら、
彼らは首都サヌアを保持し、善戦した。
統治機構、徴税、治安維持を備えた“政権”としての力である。
日本の戦国史に例えるなら、
三好長慶政権が悪党扱いから再評価されたのと同じ構造だ。
一方、国際社会が承認するイエメン政府は、
形式的な正統性こそあれど、
実質的には足利義輝政権のように力を失っている。
これが現実である。
原油供給不安は長期化する
トランプ大統領がイスラエルを甘やかし続ける限り、
中東の緊張は収まらない。
紅海・ホルムズ海峡という二つの大動脈が同時に揺らげば、
原油供給不安は構造的な問題となる。
日本はこの現実を直視しなければならない。
エネルギー価格の高騰は、
国家財政だけでなく、
地方都市の都市計画にも直接影響を及ぼす。
広島は何を守るべきか──巨大病院、新アリーナ構想の再考
広島駅北の巨大病院、
新アリーナ構想──
これらは平時の発想である。
だが、世界はすでに平時ではない。
原油価格が高騰し、
建設資材の価格が跳ね上がり、
物流が不安定化する。
その中で、
本当に巨大施設を建てる必要があるのか。
維持できるのか。
地域の生活を守れるのか。
広島は、
平和首長会議の会長都市として世界8,584都市と連携し、
都市外交のハブとしての役割を担っている。
その広島が、
エネルギー危機の時代にどのような街づくりを選ぶかは、
全国の自治体のモデルとなる。
結語──ガチンコの議論を始めよ
中東の情勢は甘い予測を許さない。
アンサール・アッラー政権の台頭、
紅海・ホルムズ海峡の不安定化、
原油供給の揺らぎ。
これらは日本の生活に直結する。
広島は、
巨大施設を建てるか否かという表面的な議論ではなく、
「エネルギー危機の時代に、どの都市構造が生き残るのか」
という本質的な議論を始めるべきだ。
ガチンコの議論を。
それが、広島の未来を守る唯一の道である。
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