2026/9/5
今夜の「赤本学習会」では、資本主義のもとでの「生産力の発展」について学びました。
最初に話題になったのは、企業が競争のために大量生産を行い、売れ残れば廃棄するという問題です。「人間に必要だから作る」のではなく、「利益になるから作る」という仕組みの中では、大きな無駄も生まれるのではないかという議論になりました。
そこから、今急速に広がっているAIの話へ。
「AIやパソコンが発達すれば、仕事はもっと楽になるはずでは?」
「でも実際には、一人でできる仕事が増えると、その分だけ人が減らされるのでは?」
参加者からは、仕事が効率化されても、空いた時間が自由時間になるのではなく、別の仕事が詰め込まれていくという経験が語られました。
経理の仕事では、かつて何十人も必要だった仕事がパソコンの導入で少人数になったこと、自治体職員も減らされ、災害時の対応に余裕がなくなっていること、飲食店では一人で店を回す「ワンオペ」まで起きていることなど、具体的な話が次々に出ました。
技術の発展そのものが悪いのではありません。
問題は、その技術を「何のために使うのか」です。
利益を増やすために使えば、人員削減や仕事の詰め込みにつながることもあります。しかし、人間の暮らしを豊かにするために使えば、労働時間を短くし、自由な時間を増やすこともできるのではないか。そこから「資本の生産力」と「人間のための生産力」の違いを考えました。
話はさらに、ワークシェアリングや8時間労働、ストライキにも広がりました。
今では当たり前に思える8時間労働も、技術が発達したから自然に実現したのではなく、労働者が声を上げ、運動する中で勝ち取られてきたものです。
一方で、「ストライキをされると利用者は困る」「病院や福祉施設だったらどうするのか」という率直な意見も出されました。賛成意見だけでなく、それぞれが経験してきたことを出し合って考えるところも、この学習会の面白さです。
就職氷河期を経験した参加者からは、「会社が潰れてもいいのか」と言われ、サービス残業や休日出勤を断れなかった経験も語られました。正規雇用が減り、非正規や派遣が増えたことが、今の社会や企業の人材育成にも影響しているのではないかという話にもなりました。
そして最後は、フランスの思想家シモーヌ・ヴェイユの話まで。
ヴェイユは、自ら工場で働き、労働者の置かれた現実の中から「労働とは何か」を考えた思想家です。
一冊の本から、AI、長時間労働、非正規雇用、就職氷河期、ストライキ、思想家の生き方まで話がどんどん広がっていく。
これが「赤本学習会」の魅力です。
「資本論は難しそう」という人も大丈夫。
分からないことや、日頃の暮らしや仕事の中で感じている「なぜ?」を持ち寄って、みんなで考えています。
毎週土曜日午後10時からライングループビデオ通話で「赤本学習会」 お問い合わせは080-3996-0237(井上)へ。
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