2025/6/27
6月27日、枚方市議会6月定例月議会の最終日に、「令和7年度一般会計補正予算(第4号)」が提出されました。その中には、**第二中学校が国の生成AIパイロット校に指定されたことに伴う事業費(164万2千円)**が盛り込まれており、私はこの内容について質疑を行いました。
生成AIを教育現場に導入し、実際の授業を通じてその効果や課題を検証する――まさにAI時代に対応した先進的な教育モデル事業です。
今回はこの質疑の内容について、市民の皆さんにご報告いたします。

枚方市ではすでに、令和5年度に長尾中学校がリーディングDXスクールに指定され、生成AIを使った教育実践を進めてきました。
この中で得られた主な成果は以下の通りです:
🧠 生成AIの可能性と限界を整理し、全国に知見を発信
📤 教育現場での活用可能性を検証
一方で、
⚠️ 「ハルシネーション」や不正確な回答といった技術的課題が明らかになり、
📉 効果的な活用につなげる難しさも浮き彫りになりました。
こうした経験は、今回の第二中学校での取り組みに活かされる予定です。
今回の補正予算により、第二中学校では次のような体制整備が進められます:
🖥️ 生徒が利用できる安全な有償生成AIツールの導入
👨🏫 教職員向けの年間研修計画と外部有識者による支援
📚 各教科の学習場面で生成AIを活用した授業づくり
現行のAI利用規約では「18歳以上」とされていますが、今後は「13歳以上」への引き下げが見込まれています。第二中学校の実践が全国の中学校における先行事例となることが期待されています。
私は、今回の質疑を通じて次のような考えをお伝えしました。
📌生成AIは単なる便利ツールではなく、「子どもたちの探究心」や「課題解決能力」を伸ばすパートナーです。
💬 知識を得ることだけでなく、「その情報をどう使うか」「どう考えるか」が問われる時代。
🔍 個別最適な学びや教科横断型の学び、地域課題への実践的なアプローチにも、生成AIは力を発揮できます。
AIに振り回されるのではなく、AIと共に生きる力を育てることが、今まさに必要とされています。
枚方市としてこの取り組みを成功させるには、以下の視点が欠かせません:
✅ 教職員が安心して実践できる支援体制の構築
✅ 保護者・地域住民との信頼関係づくりと情報発信
✅ 「AI時代の教育」に対応した中長期ビジョンの策定と市全体への展開
特に、第二中学校で得られた知見を丁寧に検証・蓄積し、市内の他校へと広げていくことが、枚方市全体の教育の底上げにつながります。
そして何よりも重要なのは――
✨ 子どもたちがAIと共に考え、判断し、創造し、協働できる力を育むことです。
「問いを立てる力」「情報を見極める力」「自分の考えを伝え、対話する力」。こうした力こそが、AI時代を生き抜くための**真の“人間力”**だと考えています。
枚方市では、これからの時代を見据えた教育改革に本格的に取り組み始めています。生成AIの活用はその象徴のひとつです。
今回の補正予算が、子どもたちの未来のための確かな一歩となるよう、私も引き続き議会の場から現場の声を届け、より良い仕組みづくりに取り組んでいきます。
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ホーム>政党・政治家>かじや 知宏 (カジヤ トモヒロ)>【枚方市】第二中が全国モデルに!生成AIパイロット校の狙いと可能性|6月議会議案質疑より