2025/6/24
少子高齢化が進む中、自治体の現場では慢性的な人手不足や業務の複雑化が深刻な課題となっています。
「限られた職員数でどうやって質の高い市民サービスを維持するのか?」
「忙しさに追われ、本来の『考える』『向き合う』仕事に手が回らない」
こうした現場の声に対して、今、注目されているのが生成AIの活用です。
民間企業だけでなく、行政の現場でも効率化・負担軽減・サービス向上の可能性を秘めた新たなツールとして期待が高まっています。
そこで私は、6月定例月議会の一般質問にて、「生成AIの活用」について取り上げました。
今回はその内容と、枚方市における生成AIの取り組み状況についてご報告します。

枚方市教育委員会では、**令和6年度に市内10校(小学校5校・中学校5校)で「校務生成AI実証事業」**が行われました。
この取組の目的は、教職員の事務負担を軽くし、本来の教育活動に専念できる環境をつくることです。
📌 代表的な成果
アンケートの集計時間が、240分から30分に短縮!
およそ90項目の活用事例を整理
参加教職員の79.3%が「業務効率化に効果あり」と実感
✅ 浮いた時間は、児童生徒との関わりや授業準備、研修参加に活用されました。
「子どもと向き合う時間が増えた」という声もあり、教育現場でのAI活用の意義が具体的に示されました。
生成AIの活用には、情報の正確性や個人情報の取り扱いといった慎重な対応が求められます。
🛡 対策として――
文科省のガイドラインを活用し、教職員向けに説明会と研修を実施
スキル差への対応として、オンライン定例会や校内研修を通じて情報共有
このように、ただ導入するだけでなく、現場の安心感を高める工夫も並行して進められています。
学校現場だけでなく、市長部局でも生成AIの試行導入が進められています。
🖥 試行内容と結果
職員間のチャットツールにAI機能を追加
議事録の要約やアイデア出し、検索補助などで活用
職員からも「作業が楽になった」との前向きな声が多数
一方で、現在のツールでは、市独自の情報がAIに反映されないという課題もあります。
📌 令和7年度からは「ラグ機能」付きAIを導入し、市の資料も活用可能に!
📝「ラグ機能」とは、市が持つ内部資料やデータをAIに読み込ませ、より**“枚方市に特化した回答”**ができるようにする仕組みです。
これにより、「一般的な知識」ではなく、市の実情に即した業務支援や提案ができるようになります。
これは、生成AIを本格的に業務へ活かすための大きな一歩です。
私自身、日々の議会活動で生成AIを活用しています。
政策資料の要約、質問案の構成、議事録の整理など、従来より大幅に時間が短縮でき業務効率が上がりました。
さらに、従来の視点にとらわれず、多角的な発想ができるようになったと実感しています。
ただし――
⚠ AIは使い方を誤れば誤情報を生むリスクもあり、「正しく使う」姿勢が重要です。
また、何より大切なのは、「職員一人ひとりの意識改革」だと私は考えています。
DeNA創業者の南場智子さんは、AI時代の組織改革についてこう語っています。
「経営トップ自らがAIツールを使い倒し、その可能性に感激し、興奮し、そしてその興奮を改革のエネルギーへと変えていく」
まさに、市長や理事者が率先してAIに触れ、その感動を現場に伝えることが、
全庁的な意識改革と組織文化の醸成につながると私も感じています。
教育現場ではすでに成果が出ています。
今後は、以下のような連携と仕組みづくりが必要です。
✅ 教育委員会の事例を庁内全体で共有
✅ 成果や活用ノウハウを蓄積・連携・展開
✅ 民間や他自治体と知見を共有し、より良い形へ進化
生成AIは、単なる効率化ツールではありません。
それは、**「発想を広げ、負担を減らし、価値を生み出すパートナー」**です。
生成AIの活用は、単なる業務の効率化にとどまらず、
「人にしかできない仕事に集中できる環境をつくる」ための手段です。
市役所の中で、たとえば――
✅ 手間のかかる議事録作成や文書整理
✅ 煩雑なデータの分類や要約
✅ 複数部門をまたぐアイデア出しや政策立案支援
こうした業務をAIが支え、人が「考える」「伝える」「動く」ことに集中できる環境を整えることが、
市民サービスの質を高め、行政への信頼を強化する鍵になると私は考えています。
そのためには、単にツールを配るだけでなく、
📘 誰もが迷わず使えるルール(ガイドライン)の整備
👥 現場の職員への丁寧な支援と継続的な研修
💬 不安や疑問を共有しあえる庁内文化の醸成
これらをセットで進めていくことが欠かせません。
そして、教育現場ですでに成果が出ているように、
他部門でも「うちでも使ってみよう」と思える成功体験を少しずつ積み重ねていくことが大切です。
🟩 かじや知宏としては、
単なるツール導入で終わらせず、生成AIが真に活用され、働き方や市民対応が変わっていく仕組みづくりを進めていきたいと考えています。
市民にとっての「わかりやすさ」「速さ」「丁寧さ」が両立する行政を、
そして職員にとっての「やりがい」と「効率」の両立を、
生成AIの力で一歩ずつ実現していきます。
▶ GIGAスクひらかた|校務×生成AI(令和6年度 校務生成AI実証事業)
▶ 【受賞】日本ICT教育アワードでデジタル大臣賞を受賞(枚方市教育委員会)
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