2022/3/14
○田中(健)委員 国民民主党の田中健です。よろしくお願いします。
全国の新規感染者数が、実効再生産数一を切り、減少を続けている中、感染の場所が飲食店から学校や保健所、高齢者施設と変わってきたと先ほど報告がありました。蔓延防止が今までどおりの飲食店中心の時短や行動制限でいいんでしょうかという疑問が上がっています。
ピークアウトの兆しも見えてきたとの意見もありますが、蔓延防止の対象でない奈良県も同じタイミングでピークアウトが近づいているとも言われています。この蔓延防止対策とピークアウトの関連性、これはどのように捉えたらいいのか、伺います。
○山際国務大臣 これは、先ほども申し上げましたが、例えば、飲食店におけるクラスターの数というのは顕著に減るんですね。ですから、そういう意味では、この蔓延防止等重点措置における行動制限の一つ、飲食店に関する時短というのは効果があるものだというふうに我々は認識しております。
一方で、先生が今御指摘いただいたように、子供たち、高齢者、あるいは家族、職場、もうあらゆるところで広がり始めていますから、そういうところに対する対応もしなくてはいけないということで、これは、今週ではなくて先週、基本的対処方針を変えさせていただいて、子供がいる場、学校、保育所のような場と、それから高齢者施設、あるいは働く場に対して、注意すべきことということを基本的対処方針の中に書き込ませていただいて、それとセットで今蔓延防止をやらせていただいているところでございます。
○田中(健)委員 スポーツ観戦や、また飲食、デパート、昼間はにぎわいがある一方、やはり夜の飲食街だけを狙い撃ちしているんじゃないかという疑問も国民は持っているのは確かであります。そして、更にそれよりも怖いのは、町のにぎわいがそれで失われてしまうことです。
先ほど予算委員会の中でもありましたけれども、データに基づき国民に届く内容でないとなかなか国民の協力というのは得られないかと思いますが、それに対する対応を伺います。
○山際国務大臣 これもおっしゃるとおりです。
もちろん、なぜ飲食かと言われれば、科学的に、専門家の皆さんから、マスクを外して、大きな声で、飛沫が飛ぶような状況で会話を続けると、どうしても感染するということがあるわけですね。ですから、そういう機会を極力少なくすることをする必要があるというと、具体的に言うと、お酒を伴う飲食というのは、典型的にやはりマスクを外して皆さん楽しまれるということになりますので、そこは少し我慢していただこうというのが根拠になっております。そして、それの効果は先ほど申し上げたとおりですね。
それだけではいけないというのも当然ですから、それも含めて、もう少しきちっと国民に対して説明をするべきだというのは謙虚に受け止めて、昨日、総理から直接、記者会見をしていただいたりもしましたが、更に政府として発信は続けたいと思っております。
○田中(健)委員 先ほどの話の中にありました、子供たちをめぐる問題もお聞きしたいと思います。
厚労大臣のミスリードもちょっとあった関係で、二歳児のマスクの推奨発言というものに反対意見があちらこちらで上がりました。
感染が広がっていることは理解はしますが、死者は今のところゼロで、重症者は一人という状態で、二歳児や二歳以上の子供たちにマスクをつけさせるのは慎重であるべきと考えています。それよりも、子供の体や発育に対して、そちらの方が心配であります。
保育園、幼稚園のマスクは合理性に欠けるのではないかということを思っておりますが、見解を伺います。
○山際国務大臣 委員と全く同じ問題意識を持っていらっしゃる専門家の先生方がたくさんいらっしゃいまして、そして、基本的対処方針分科会においても相当今の話はされました。
結果として今の書きぶりになっておりまして、年齢は入っておりませんし、また、マスクをつけることはやはり感染を拡大させないことに有効であることは間違いがないので、それが無理なくできる子供たちに関しては、この時期だけは頑張ってみようかというぐらいの書きぶりになっておりますので、その範囲内で、やれるところにはやっていただくということでいいのではないかと思っております。
○田中(健)委員 まだお母さん、お父さんの中には二歳はマスクをしなきゃいけないと思っている方もいらっしゃるので、是非、説明をしっかりお願いしたいと思います。
また、五歳から十一歳のワクチン接種が決まりました。これは努力義務適用除外となりましたけれども、オミクロン株への効果がまだ明らかでないということだからという御説明を受けました。ちょっとここだけ聞いても心配になります。
接種の目的やワクチンの効果、副反応、接種を推奨する対象を、科学的根拠を踏まえて国が責任を持って分かりやすく丁寧な情報発信を行う必要があると考えています。子供たちをめぐる問題にどう対応するのか、伺います。
○山際国務大臣 五歳から十一歳のワクチンに関しましても、もちろん、プラスの部分と、マイナスというほどのマイナスではないかもしれませんけれども、ございますので、努力義務規定というものを除くという話になったわけですね。
ですから、これはもちろん、総合的に、親御さんも含めて判断していただくということでございますけれども、我々としては、一律に打たなくちゃいけないんだというような、そういうような雰囲気にはならないように注意してまいりたいと思っております。
○田中(健)委員 ありがとうございました。質問を終わります。
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タナカ ケン/44歳/男
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