2026/2/4

私はこれまで、いろいろな政策について考えを書いてきました。
子育て。
教育。
夜道の安全。
公園。
先輩世代の暮らし。
行政のIT化。
町の財政。
地域のにぎわい。
でも、どれだけ政策を考えても、私一人で西原町のすべての課題に気づくことはできません。
町で暮らしているからこそ分かることがあります。
毎日その道を歩いている人だから気づくこと。
子育てをしているから分かること。
介護をしているから分かること。
地域で商売をしているから分かること。
私は、そうした声を町政へ届けることが、町議会議員の大切な役割の一つだと思っています。
だからこそ、私が大切にしたいのは、
「町民の声を聞きます」で終わらせないこと。
聞いた声を、
どうやって町政へ届けるのか。
今回は、その仕組みについて書きたいと思います。
町で生活していると、
「ここの街灯が暗い」
「道路に危ないところがある」
「公園の遊具が壊れている」
「この手続き、もう少し簡単にならないかな」
「こういう子育て支援があったら助かる」
そんなことを感じることがあります。
でも、
役場のどの部署に言えばいいのか分からない。
役場へ連絡するほどのことなのか迷う。
平日の昼間に電話する時間がない。
一度伝えたけれど、その後どうなったのか分からない。
そういうこともあると思います。
私は、
「意見を持っている人」と「行政」の間にある、この少しの距離を縮めたい。
と思っています。
今はスマートフォンを持っている人が多い時代です。
例えば、
「夜、この道が暗いです」
と思ったとき。
スマートフォンから、
場所。
写真。
簡単な説明。
を送る。
難しい文章を書く必要はありません。
「ここが危ないと思います」
だけでもいい。
道路だけではありません。
公園。
ごみ。
交通安全。
子育て。
学校。
福祉。
行政手続き。
地域イベント。
日常生活の中で感じたことを、気軽に伝えられる入口があればいいと思います。
ただし、私は何でも新しいシステムを作ればいいとは考えていません。
今ある町の仕組みや既存サービスで対応できるのであれば、それを使う。
必要であれば改善する。
ITを導入することが目的ではなく、「伝えやすくすること」が目的です。
私が特に大切だと思っているのが、ここです。
意見を送った。
要望を伝えた。
でも、
「その後どうなったの?」
ということがあります。
すぐに解決できるものもあります。
時間がかかるものもあります。
町だけでは対応できないものもあります。
予算が必要なものもあります。
県や国と調整しなければならないこともあります。
そして残念ながら、実現できないものもあります。
私は、
すべての要望を実現します
とは言えません。
でも、
どうなったのか分からないままにしないことはできる。
と思っています。
例えば、
「担当部署へ確認しました」
「現場を確認しました」
「県が管理している道路なので、県への確認が必要です」
「予算が必要なので、すぐには対応できません」
「こういう理由で現在は難しいです」
といったところまで、できるだけ伝える。
実現できるかどうかだけではなく、その途中も見えるようにしたい。
それが大切だと思っています。
町民の方から相談や要望をいただいた場合、私は基本的に次の流れで考えたいと思っています。
① まず話を聞く
何に困っているのか。
いつからなのか。
どこで起きているのか。
誰が困っているのか。
まず、きちんと話を聞きます。
② 必要なら自分で現場を見る
道路。
公園。
街灯。
交通安全。
地域の施設。
現場を見ることができる問題であれば、できるだけ自分の目で確認したいです。
写真だけでは分からないこともあります。
昼と夜では状況が違うこともあります。
③ 事実を確認する
町が管理しているのか。
県が管理しているのか。
すでに対策が予定されているのか。
制度上できることなのか。
予算はいくら必要なのか。
まず事実を調べます。
④ 担当部署などへ確認する
町で対応できることであれば、担当部署へ状況を確認します。
ただ「町民からこう言われました」と伝えるだけではなく、
現場の状況。
必要性。
他の地域の事例。
考えられる方法。
なども整理して伝えたいと思っています。
⑤ 必要であれば議会で取り上げる
一つの地域だけの問題ではない。
同じ問題が町内のいろいろな場所にある。
町全体の制度として見直す必要がある。
そう判断したものについては、一般質問など議会の場で取り上げることも考えます。
⑥ その後を伝える
そして最後に、
どうなったのか。
ここまでを町民へ返す。
私は、この最後がとても大切だと思っています。
もう一つ、注意しなければならないことがあります。
例えば一人の方から、
「この公園はいらない」
という意見をいただいたとします。
その一方で、
「子どもが毎日遊んでいるから残してほしい」
という人もいるかもしれません。
一つの声だけを聞いて、
「町民はみんなこう思っています」
としてはいけません。
だから私は、
一人の声を大切にすることと、一人の声だけで判断することは別
だと考えています。
必要であれば、
他の利用者にも話を聞く。
地域の人にも確認する。
利用状況を見る。
町の資料を調べる。
いろいろな立場から確認したうえで考える。
政治では、
「声が大きい人の意見」
だけが通ってはいけないと思います。
声を上げるのが苦手な人。
忙しくて行政へ意見を言う時間がない人。
子ども。
先輩世代。
一人暮らしの人。
そうした人たちのことも考える必要があります。
町政に関わる問題には、
できないこともあります。
例えば、
法律上できない。
町ではなく県の権限である。
土地の所有者との調整が必要。
大きな予算が必要。
他の地域との公平性を考えなければならない。
いろいろな事情があります。
私は、
できないものまで「やります」と約束することが、町民の声を大切にすることだとは思いません。
できないのであれば、
なぜできないのか。
別の方法はないのか。
将来的には可能なのか。
そこまで調べて伝える。
「できません」で終わらず、「なぜできないのか」まで返す。
そういう政治をしたいと思っています。
町の課題というと、
大型施設。
道路整備。
大きな予算。
のような話を想像しがちです。
でも、日常生活で困っていることはもっと小さい場合があります。
街灯一本。
道路の穴。
見えにくい標識。
公園のベンチ。
危険な交差点。
分かりにくい役場の案内。
使いにくい申請書。
こういう問題です。
一つひとつは、町全体から見れば小さなことかもしれません。
でも、
毎日そこを使っている人にとっては、大きな問題です。
私は、大きな政策だけではなく、
町民の生活を少し楽にする、小さな改善も大切にしたい。
と思っています。
ITを活用すると、もう一つできることがあります。
それは、
声を整理することです。
例えば、
坂田地区から街灯について複数の声が届く。
別の地域からも同じような声が届く。
すると、
「一か所だけの問題ではないのでは?」
と気づくことができます。
公園について同じ要望が多い。
行政手続きについて同じ不満が多い。
子育て支援について同じ困りごとがある。
一つひとつの相談を個別に処理するだけではなく、
似ている声をまとめることで、町全体の課題が見えてくる。
私は、ITが得意だからこそ、こういう部分にも活用したいと思っています。
もちろん、
「町民の声を見える化する」
といっても、何でも公開すればいいわけではありません。
名前。
住所。
家族の状況。
病気。
福祉の相談。
学校に関すること。
人間関係。
こうした内容には、非常に慎重な取り扱いが必要です。
公開するとしても、
個人が特定されない形にする。
公開してよい内容だけを扱う。
相談内容によっては公開しない。
便利さよりも、プライバシーを守ることを優先する。
この線引きは必要です。
西原町には、町民の声を行政や議会へ届ける制度がすでにあります。
西原町の「まちづくり基本条例」には、重要な計画を決める際に町民の意見を求めるパブリックコメントについて定められています。
また、町政に関する意見、要望、苦情などについて、町が事実関係を調査し、応答することも条例に定められています。 (西原町公式サイト)
さらに町議会には、町政への要望について「請願」や「陳情」として届ける制度があります。請願には紹介議員が必要ですが、陳情には紹介議員を必要としません。 (西原町公式サイト)
つまり、
町民の声を届ける仕組みが、まったくないわけではありません。
私は、新しい制度を何でも増やすのではなく、
今ある仕組みもきちんと活用しながら、
もっと分かりやすく、もっと使いやすく、もっと結果が見える形にできないか
を考えたいと思っています。
ここも、きちんと伝えておきたいことです。
町議会議員になったからといって、
「この道路を直してください」
と言えば、すぐに工事が始まるわけではありません。
議員が直接、役場職員へ命令することもできません。
予算も、議員一人で決めることはできません。
だからこそ、
町民から声を聞く。
現場を見る。
調べる。
担当部署に確認する。
議会で質問する。
必要なら予算や制度について提案する。
そして、その後も追いかける。
議員にできることを、一つずつ積み重ねていく。
私は、それを大切にしたいと思っています。
政治について、
「言ってもどうせ変わらない」
と思っている方もいると思います。
私も、すべての要望を実現できるとは思っていません。
でも、
町民から聞いた声を調べる。
行政へ届ける。
議会で取り上げる。
結果を返す。
その積み重ねがあれば、
少なくとも、
「言ったけど、どこへ行ったのか分からない」
という状態は減らせると思っています。
そして、小さな改善が一つ実現する。
また一つ実現する。
その経験が増えていけば、
「言っても変わらない」
から、
「言えば、一緒に考えてくれる」
という町政に少しずつ変わっていくのではないでしょうか。
私は、選挙のときだけ町民の声を聞く政治にはしたくありません。
町政に関わるようになった後も、
町を歩く。
人と話す。
現場を見る。
そして、
「これは何とかならないかな」
という声を拾う。
そこから調べて、政策につなげる。
私は、
完成した政策を町民に見せるだけではなく、町民の声から政策をつくっていきたい。
と思っています。
一人では小さな声でも、
同じ思いを持つ人が集まれば、町の課題として見えてくるかもしれません。
その声を整理し、
行政へ届け、
議会で取り上げ、
そして結果を町民へ返す。
「聞く → 調べる → 届ける → 追いかける → 返す」
この流れを大切にしたいと思っています。
町で暮らしていると、
「ここを変えてほしい」
と思っても、一人ではどうすればいいか分からないことがあります。
私は、その間に立つ存在になりたいと思っています。
全部解決できるとは言いません。
すぐにできるとも言いません。
でも、
話を聞いて、調べて、町政へ届けることはできます。
そして、
できたのか。
できなかったのか。
まだ途中なのか。
そこまで伝える。
それを続けたいと思っています。
町民の声を、聞くだけで終わらせない。
あなたに必要な政策を、まっすぐ町政へ。
それを言葉だけではなく、活動で示していきたいと思っています。
西原町「西原町まちづくり基本条例」
西原町公式サイトを見る
西原町議会「請願・陳情」
西原町議会公式サイトを見る
西原町「パブリックコメント」
西原町公式サイトを見る
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カワキ ヤスユキ/41歳/男
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