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かわき 保幸 ブログ

給食費無償化の継続。でも、給食の質は落とさない。

2026/2/3

 

子育てにかかるお金の負担を減らしたい。

 

その中でも、多くの家庭に共通するものの一つが、

毎日の学校給食です。

 

西原町では現在、2026年度に限り、小中学校の学校給食費が全額免除されています。

 

本来の月額は、2026年4月の改定後、

小学生 6,100円
中学生 7,100円

となっていますが、物価高騰による家庭の負担を軽減するため、2026年度については国の補助や県の支援からの差額を西原町が全額免除しています。

 

令和8年度・給食費無償化における西原町負担額(1名/月額)

 西原町給食費国補の支援額県の支援額西原町負担額
小学校6,100円5,200円0円900円
中学校7,100円0円3,550円3,550円

 

     子どもの数   西原町負担額    授業期間

小学校:児童2,183名 ×    900円(月額) × 11ヶ月間      =  21,611,700円

中学校:生徒1,148名 ×  3,550円(月額) × 11ヶ月間       =  44,829,400円

合 計:小学校 + 中学校 = 66,441,100円

※西原町が給食費無償化を毎年維持するためには、年間約6,644万円の予算が必要になります。

 

これは、子育て家庭にとって大きな支援だと思います。

私は、この取り組みを評価しています。

 

そのうえで、次に考えたいことがあります。

「この無償化を、どうすれば続けられるのか。」

そして、もう一つ。

 

「無償化しても、子どもたちが食べる給食の質を落とさないためには、どうすればいいのか。」

私は、この二つをセットで考える必要があると思っています。

 

「無償化」と「給食にお金がかからない」は違います

 

給食費が無償になると、

「給食にお金がかからなくなった」

ように感じるかもしれません。

 

でも、当然ながら食材は無料にはなりません。

お米。

野菜。

肉。

魚。

牛乳。

調味料。

さまざまな食材を購入しなければ、給食は作れません。

 

西原町では、学校給食費として保護者が負担する対象は、基本的に食材費です。

2026年度は、その保護者負担を町が負担しているという仕組みです。

 

つまり、

「保護者からお金を取らないこと」と「食材に十分なお金をかけること」は、別の話です。

ここを混同してはいけないと思っています。

 

私が心配しているのは、「無償化した結果、質を調整する」ということ

食材価格が上がっても、給食に使える予算が変わらなければどうなるでしょうか。

 

献立を工夫する。

安い食材へ変更する。

使用する食材を見直す。

調理現場では、さまざまな工夫が必要になります。

 

もちろん、栄養士や調理に携わる皆さんは、限られた条件の中で子どもたちのために献立を考えてくださっています。

 

だからこそ私は、

給食費無償化のしわ寄せを、献立を考える人や、子どもたちの食事に持っていってはいけない

と思っています。

 

無償化を続けるのであれば、

物価が上がったときには、食材に必要な予算もきちんと確認する。

ここまでセットにする必要があります。

 

「無料だから仕方ない」と言わせない

 

私は、

「無料になったんだから、多少内容が変わっても仕方ないよね」

という給食にはしたくありません。

 

保護者が負担するか。

町が負担するか。

それは大人側のお金の仕組みです。

 

給食を食べる子どもたちには関係ありません。

 

子どもたちには、

必要な栄養があり、十分な量があり、安全で、できるだけ楽しみにできる給食

を届けたい。

 

学校給食は、単にお腹を満たすためだけのものでもありません。

子どもたちの心身の成長を支える、大切な学校教育の一つです。

 

だからこそ、

無償化するなら、質まで守る。

私は、そこまでが政策だと思っています。

 

2026年度だけで終わらせず、その先を考える

現在の西原町の全額免除は、2026年度の1年間です。

 

2027年度以降については、今後改めて案内される予定となっています。

 

ですから現時点で、

「西原町ではこれからずっと給食費が無料です」

とは言えません。

 

私は、

2026年度の無償化を、その先へどうつなげられるのか

を考えたいと思っています。

 

目指したいのは、

その年だけ予算があるから無料。

 

次の年は元に戻る。

という制度ではありません。

 

できるのであれば、

保護者が安心して見通しを持てる、続けられる学校給食費の無償化

を目指したいです。

 

そのためには、まず「いくら必要なのか」を正確に見る

無償化を続けるには財源が必要です。

 

ですから、

「無料にしましょう」

だけでは足りません。

 

児童生徒は何人いるのか。

年間の食材費はいくらなのか。

食材価格はどの程度変化しているのか。

国や県からどのくらい支援を受けられるのか。

町が負担する金額はいくらになるのか。

 

ここを毎年確認する必要があります。

 

学校給食は、毎日、多くの子どもたちへ提供されます。

そのため、一つひとつの食材の価格変動は小さくても、年間では大きな金額になる可能性があります。

 

だからこそ、

感覚ではなく、数字で考える。

そのうえで、続けられる方法を探したいと思っています。

 

国や県のお金を最大限活用する

これも、前の記事で書いた子育て政策と同じです。

 

まず使うべきなのは、

国の制度。

県の制度。

交付金。

補助制度。

です。

 

何でも西原町の一般財源だけで負担すればいい、とは考えていません。

利用できる財源を最大限活用する。

 

そのうえで足りないところを、町がどう支えるのか考える。

町の負担をできるだけ抑えながら、家庭の負担も減らす。

私は、その順番が大切だと思っています。

 

食材価格が上がったら、「質」ではなく「予算」を見直す

私が特に提案したいのは、

給食費の無償化と、食材費の予算管理を分けて考えることです。

保護者負担はゼロにする。

 

しかし、食材価格については毎年度きちんと確認する。

例えば、

去年100円だった食材が120円になった。

それでも、

「予算は去年と同じだから、100円の範囲で作ってください」

とするのではなく、

 

まず、

必要な給食の内容を維持するには、いくら必要なのか

を考える。

 

そして、必要であれば予算を見直す。

 

私は、

物価高騰の調整弁を、子どもたちの給食にしない。

という考え方を持ちたいです。

 

「何を守るのか」を明確にしたい

給食の質という言葉は、少し曖昧です。

 

私が守りたいと思っているのは、

栄養バランス。

必要な量。

安全性。

食材の種類。

献立の豊かさ。

そして、

子どもたちが「今日の給食、楽しみだな」と思えること。

です。

 

豪華な給食にしたい、という話ではありません。

毎日の食事として、きちんとしたものを提供する。

その当たり前を、無償化した後も守りたいということです。

 

地元の食材や食文化も大切にしたい

西原町の学校給食では、沖縄県産の食材も使用されています。

給食は、地域の食文化を知る機会でもあります。

沖縄で採れるもの。

昔から食べられてきたもの。

地域の料理。

 

そうしたものを子どもたちが知ることも、私は教育の一つだと思っています。

価格や供給状況とのバランスは必要ですが、

「安ければ何でもいい」ではなく、食育の視点も残したい。

と思っています。

 

栄養士や調理現場にも無理をさせない

ここも大切です。

 

食材価格が上がる。

でも予算は変わらない。

給食の質も落とせない。

となれば、その間で一番苦労するのは、献立を考える栄養士や現場の職員です。

 

毎日のように、

「この食材を別のものにしよう」

「この献立を変更しよう」

と工夫を重ねる。

 

私は、

給食の無償化を、現場の努力だけで成立させる仕組みにしてはいけない

と思っています。

 

無償化するのであれば、

財源。

食材費。

人員。

調理環境。

そこまで含めて考える必要があります。

これは、これまで書いてきた西原まつりやAI教育の記事と同じです。

 

新しいことをやるなら、

その裏側で働く人の負担まで考える。

私は、町政でもこの考え方を大切にしたいです。

保護者にも、給食のことをもっと見えるように

西原町では現在、献立表だけでなく、学校給食用食材の産地なども公表されています。

 

私は、こうした情報公開をさらに分かりやすくできればいいと思っています。

例えば、

食材価格がどの程度上がっているのか。

今年はどんな工夫をしているのか。

どのような考え方で献立を作っているのか。

無償化に町がどのくらい負担しているのか。

そうしたことも分かれば、

保護者にとって、

「無料になったけれど、その裏側はどうなっているんだろう?」

という疑問にも答えられます。

 

税金を使う以上、

無償化することだけでなく、その中身も見えるようにする。

私は、それが大切だと思っています。

 

給食は、家庭によって差が出ない食事です

学校では、家庭の収入が違っても、

同じ教室で、

同じ給食を食べます。

 

そこでは、

どの家の子どもだから。

収入がいくらだから。

という違いはありません。

 

みんなが同じ給食を食べる。

 

私は、学校給食の大きな価値の一つがここにあると思っています。

だからこそ、

すべての家庭の給食費負担をなくすことには意味があります。

同時に、

すべての子どもへ提供するものだからこそ、

その質にも責任を持つ。

それが大切だと思っています。

 

「無料」と「おいしい」を両立させたい

私は、給食費の無償化に賛成です。

 

そして、できるのであれば2026年度だけで終わらせず、その先も続けたいと思っています。

でも、

無償化できれば、それで終わり

にはしたくありません。

 

食材価格が上がったら、その分を確認する。

必要な栄養を守る。

量を守る。

安全を守る。

現場の負担も考える。

国や県の財源を最大限活用する。

 

そして、町として続けられる仕組みをつくる。

 

そこまでやって初めて、

本当に意味のある給食費無償化になると思っています。

給食費無償化。でも、給食の質は落とさない。

 

保護者には、

「給食費を心配しなくていい」

と思ってもらう。

 

そして子どもには、

「今日の給食、何かな?」

と毎日楽しみにしてもらう。

私は、その二つを両立できる西原町を目指したいと思っています。

 

かわき保幸

 

参考資料

西原町「学校給食について」
https://www.town.nishihara.okinawa.jp/soshiki/16/1628.html

 

沖縄県「学校給食費無償化に関する取り組み」
https://www.pref.okinawa.jp/kyoiku/edu/1008478/1008479.html

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著者

かわき 保幸

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肩書 会社経営・宅地建物取引士・西原町まちづくりコーディネーター!
党派・会派 無所属
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