大阪市が抱える下水道の総延長は、約4,975キロメートル。
この膨大な数字が何を意味するか、考えたことはありますか。
明治27年から近代的な整備が始まった「水の都」大阪の誇りであると同時に、
実は今、私たちの足元でとんでもない危機が進行しているんです。
私は「1ミクロンの狂いも許されない」現場で生きてきました。
職人の世界では、品質管理を怠れば即、不良品に繋がり、お客様の信頼を失います。
その職人の目で見積もりを立てるように、
大阪市の予算書と現状を読み解くと、
看過できない事実が見えてくるんです。
なんと、大阪市の下水道管路のうち、
標準耐用年数の50年をすでに超えてしまっているものが、
全体の約50パーセント、約2,465キロメートルにも達しています。
これをもし放置し続ければ、わずか10年後には、
全体の約65パーセント、
約3,275キロメートルが寿命を迎えるという計算になります。
製造現場で言えば、いつ壊れてもおかしくない古い機械が、
工場の半分以上を占めているような、極めて危うい状態です。
実際、その影響は「道路陥没」という目に見える不具合として現れています。
大阪市内では近年、年間約170件前後もの陥没事故が発生しているのが現実です。
他県で起きたような大きな陥没事故だって、
いつここ平野区の足元で起きても不思議ではありません。
それなのに、今の大阪の政治の議論はどうでしょうか。
3度目の都構想だ、IRカジノだ、万博だと、
華やかな地上のハコモノばかりが注目され、多額の予算が検討されています。
私は特定の政党を批判したいのではありません。
ただ「是々非々」の立場から、今、どこに税金を投じるのが最も合理的で、
市民の命と生活を守れるのかを職人として「計算」したいだけなんです。
大阪市には、3,000億円を超える貯金(財政調整基金)があると言われています。
この貴重な市民の財産を、一発逆転のような巨大開発に賭けるのか。
それとも、5割が寿命を迎えている地下のインフラ、
私たちの命を繋ぐ下水道の耐震化や更新に優先的に回すのか。
経営の常識で考えれば、故障リスクが5割を超えている生産ラインを放置して、
新社屋を建てる経営者はいません。
私は駅に立って名前を連呼するような、
中身のない選挙活動には馴染めません。
それよりも、1円単位で予算書を精読し、
不自然なコストや放置された不具合を見つけ出し、
最適な「修理方法」を提案したい。
下水道の改築には技術的な難易度も高く、コストもかかりますが、
だからこそ「ごまかしのない誠実な計算」ができる議員が必要なんです。
派手なパフォーマンスはいりません。
私は作業着姿のまま、市政の不具合を職人の誇りで修理する「実務家」として、
平野区の皆さんの足元を支え抜くことをお約束します。
改革の次に必要なのは、冷徹な「検証」と着実な「修理」です。
特定の組織に縛られない無所属だからこそ、
本当に必要な場所に予算を振り向けるよう、
嘘のない政治を貫きます。