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おおさわ あつし ブログ

車があれば加須は不便じゃない。でも高校生には地獄だ

2026/4/30

「加須市は不便」——よく言われる言葉です。

でも最近、ふと気づいたことがあります。

車を持っている大人にとって——加須市は、実はそんなに不便じゃないかもしれない。

でも同時に——車を持てない高校生にとっては、加須市の駅前は「地獄」に近い状況かもしれない。

今日は、この「車と電車で全然違う現実」を正直に話します。

 

車がある大人の加須市——意外と不便じゃない

カスミが撤退する。商業施設が消えていく——加須市の商業空洞化は現実です。

でも——少し冷静に地図を見てみてください。

モラージュ菖蒲——加須市との境目にあります。車で行けば、「ほぼ加須市内」の感覚で行けます。

アリオ鷲宮——同じく加須市との境目。久喜市にあるけれど、加須市民にとっては「ちょっとそこまで」の距離感。

イオンモール羽生——これも加須市のすぐそば。羽生市にあるけれど、車なら10〜15分圏内。

つまり——車を持っている大人にとっては、加須市の商業施設が撤退しても「ちょっと車で行けばいい」という選択肢がある。

モラージュ菖蒲には映画館もある。アリオ鷲宮にはスーパーもある。イオンモール羽生には衣料品もある——車があれば、生活に困ることは意外と少ないかもしれません。

「加須市は不便」というイメージは——車を持つ大人には、当てはまらない可能性があります。

 

でも——高校生には地獄だ

問題は——車を持てない若者です。

不動岡高校、花咲徳栄、開智未来——加須市内の高校生たちは、基本的に電車・自転車で移動します。

学校が終わって——「今日どこ行く?」

モラージュ菖蒲?——電車では行きにくい。自転車では遠い。
アリオ鷲宮?——同じく不便。
イオンモール羽生?——同じく難しい。

では加須駅前は?——マクドナルドはない。カフェはない。本屋はない。たい焼き屋もない——。

「学校帰りに立ち寄って、友達と話せる場所」が——加須駅前にない。

これは深刻な問題です。

 

「居場所がない」ことの本当のコスト

「高校生の居場所がないくらい、大した問題じゃない」——そう思いますか?

私はそう思いません。

放課後に友達と語り合える場所。「今日あそこに行こう」と思える場所——これは単なる「遊び場」ではありません。

人間関係が育まれる場所。夢を語り合える場所。「この街が好き」という感情が生まれる場所。

1995年の加須駅前——グランマルシェ、マクドナルド、本屋、カラオケ——高校生には「居場所」があった。

その居場所で——友達と話し、夢を語り、加須市への愛着を育てた。

今の高校生には——その「居場所」がない。

居場所がない高校生は——加須市に愛着を持てない。加須市に愛着を持てない若者は——卒業と同時に出ていく。出ていった若者は——戻ってこない。

「高校生の居場所がない」という問題が——加須市の若者流出の根本原因の一つかもしれません。

 

「大人は不便じゃない」と「若者には地獄」の間にある矛盾

ここに——加須市の商業問題の本質があります。

車を持つ大人は——「加須市、意外と住みやすいよ」と言える。

車を持てない若者は——「加須、何もなくてつまらない」と感じる。

この認識のギャップが——加須市の商業政策を難しくしてきた可能性があります。

大人の視点で「加須市は不便じゃない」と判断してきた結果——若者の「居場所問題」が後回しになってきたのかもしれません。

 

だからこそ、駅前再開発が必要

車がなくても、電車・自転車で来られる場所——加須駅前。

ここに——高校生が「放課後に来たくなる場所」を作ることが、加須市の若者問題を解決する最重要課題です。

カフェ——友達とゆっくり話せる場所。勉強もできる。Wi-Fiもある。

マクドナルド——安くて、長居できる。100円のポテトを頼んで、何時間でもいられる。

本屋——参考書を買いながら、友達と「どこの大学行く?」と夢を語り合える。

クリエイタースペース——絵を描きたい子、音楽をやりたい子、動画を作りたい子——「加須にいながら、夢に向かって動ける場所」。

これらが駅前にあれば——「今日どこ行く?」「加須駅前でいいじゃん」という会話が、また生まれます。

 

車を持つ大人と、電車しか使えない若者——両方が笑顔になれる加須市へ

加須市の未来を考えるとき——「車を持つ大人の視点」だけで考えてはいけません。

車で10分のモラージュ菖蒲は、高校生には「遠い異国」かもしれない。

電車で通える駅前に——居場所を作ること。若者が「加須にいてよかった」と思える場所を作ること——これが加須駅前2030ビジョンの本質です。

車がある大人も、電車しか使えない若者も——どちらも「加須が好き」と言える街を作る。

それが——加須市の真の再生です。

 

おわりに

車があれば加須は不便じゃない。でも高校生には地獄だ——。

この「二つの現実」を同時に見ることが、加須市の商業問題を正確に理解することにつながります。

モラージュ・アリオ・イオンモール羽生——車で行ける大人には「ほぼ加須市内感覚」の商業施設がある。

でも——電車しか使えない高校生には、放課後に立ち寄れる場所が加須駅前にない。

この問題を解決することが——若者流出を止め、加須市の未来を変える第一歩です。

 

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おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
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