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おおさわ あつし ブログ

商業空洞化の次に来る"第二波"とは何か

2026/4/29

カスミが撤退する。ビバモール加須の空き店舗が増える——。

「商業空洞化」という言葉が、加須市民の間に広がっています。

でも——正直に言います。

商業施設の撤退は「第一波」に過ぎません。

このまま何も手を打たなければ——第二波、第三波が来ます。そしてそれは、商業施設の撤退より深刻な問題です。

今日は、誰も語らない「商業空洞化の次」を正直に話します。

 

第一波:商業施設の撤退(今ここ)

現在の加須市——第一波の真っ只中にいます。

カスミ撤退。ビバモール加須の空き店舗増加。ユニクロ、青山、ヨーカドー——次々と撤退してきた商業施設。

「不便になった」「買い物が大変」——これが第一波の影響です。

でも——第一波は、まだ「不便」の段階です。問題はこの先にあります。

 

第二波:人口の加速度的な減少

商業施設が撤退した後——何が起きるのか。

「住みにくい街」というイメージが広がります。

「加須市は商業施設が少ない」「買い物が不便」——このイメージが口コミで広がれば、新住民が来なくなります。

ルネ加須、レーベンプラッツ加須はなさき公園——せっかく新しいマンションが建っても、「あの街は不便だから」という理由で敬遠されれば、新住民の流入が止まります。

新住民が来なくなれば——人口減少がさらに加速します。

人口が減れば——さらに商業施設が撤退する。商業施設が撤退すれば——さらに人口が減る。

この負のスパイラルが——第二波の正体です。

 

第三波:税収の減少と行政サービスの低下

人口が減れば——税収が減ります。

固定資産税、住民税、消費税——人口に連動する税収が減れば、加須市の財政が悪化します。

財政が悪化すれば——行政サービスを削らざるを得ない。

道路の補修が遅くなる。公園の整備が後回しになる。図書館の開館時間が短くなる。公共交通への補助が削られる——。

「行政サービスが悪くなった」という評判が広がれば——さらに人口が減る。

第三波は——「行政の劣化」です。

 

第四波:地域コミュニティの崩壊

商業施設がなくなり、人口が減り、行政サービスが低下する——この状況が続くと、最終的に何が起きるのか。

地域コミュニティが崩壊します。

商店街は——単なる買い物の場所ではありませんでした。人が集まり、話し、繋がる場所でした。

商業施設がなくなれば——人が集まる場所がなくなる。人が集まらなければ——地域のつながりが薄れる。地域のつながりが薄れれば——孤立する高齢者が増える。孤立する高齢者が増えれば——孤独死、認知症、犯罪——深刻な社会問題につながります。

第四波は——「コミュニティの死」です。

これが最も深刻な問題です。お金では解決できない。行政サービスでも補えない——人と人のつながりが失われることは、街の「魂」が失われることです。

 

加須市は今、どの段階にいるのか

正直に言います。

加須市は今——第一波の後半から第二波の入り口にいます。

商業施設の撤退は続いている。でも——人口の加速度的な減少は、まだ始まったばかり。行政サービスの低下も、コミュニティの崩壊も——まだ起きていない。

「まだ間に合う」段階です。

でも——時間は限られています。第一波を放置すれば、第二波・第三波・第四波は避けられません。

 

第二波を止めるために必要なこと

では——第二波を止めるために、何が必要か。

①「住みたい街」のイメージを作る

商業施設が減っても——「加須市に住みたい」と思われる理由を作る。

駅前に人が集まれる場所を作る。アニメ聖地化で全国の注目を集める。東埼玉市構想でブランドイメージを上げる——「商業施設は少ないけど、加須市は面白い」という評判を作ることが、新住民の流入を続けさせる鍵です。

②商業の空白を「別の価値」で埋める

カスミが撤退した跡地を——そのまま放置しない。

地元農産物の直売所、シェア店舗、コミュニティスペース——商業施設の代わりに「人が集まれる場所」を作る。「買い物はコープデリや自動運転配送で」「集まる場所は駅前に」——機能を分離することで、商業空洞化の影響を最小化できます。

③新住民を積極的に呼び込む

人口減少の第二波を止めるために——新住民を呼び込むことが急務です。

世界3大都市まで1時間、2,500万円で庭付き戸建て——この加須市の強みを、もっと積極的に発信する。ルネ加須・レーベンプラッツの新住民が「来てよかった」と感じる環境を作る——口コミが最強の移住促進策です。

④コミュニティを今から守る

第四波の「コミュニティの死」を防ぐために——今から手を打つ必要があります。

商業施設がなくなる前に、人が集まれる「核」を作る。駅前のカフェ、週末マルシェ、地域イベント——「人と人が繋がれる場所」を意図的に作り続けることが、第四波を防ぐ唯一の方法です。

 

希望はある

暗い話をしてきましたが——希望もあります。

第二波・第三波・第四波は——「何もしなければ来る」ものです。逆に言えば、今動けば止められます。

全国には——商業空洞化を乗り越えて復活した地方都市の事例があります。

岐阜県飛騨市——シャッター街だった商店街が、古民家再生とインバウンド観光で復活。島根県海士町——人口減少が止まらなかった離島が、独自のブランド戦略で移住者を呼び込むことに成功。

共通点は一つ——「諦めなかった」こと。

加須市民も——諦めていない。カスミ撤退に怒っている。「変えてほしい」と思っている——この熱量が、第二波を止める最大の力です。

 

おわりに

商業空洞化の次に来る「第二波」——人口の加速度的な減少。

そして第三波の行政サービス低下、第四波のコミュニティ崩壊——これらは「絵空事」ではありません。全国各地で、すでに起きていることです。

加須市は今——まだ間に合う段階にいます。

第一波のカスミ撤退を「終わり」にしない。第二波が来る前に動く——今が、加須市の未来を決める分岐点です。

商業空洞化の次に来るものを知っているから——今、動かなければならない。

 

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おおさわ あつし

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肩書 一般社団法人日本外国人材振興機構 代表理事/JFRアカデミー(ネパール)校長
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