2026/7/28
先日、ある人から、北名古屋市内に鉄道の駅が二つあり、そのうち、西春駅は車いす・ベビーカーをよく見かけるが、もう一つの駅である徳重名古屋芸大駅では、ほとんど見かけることがないが、それは、徳重名古屋芸大駅周辺には車いすの人や乳幼児が少ないからかと問われたました。
それに対し私しは、「そうではなく、徳重名古屋芸大駅駅の改札口にたどり付くまでに、車いす・ベビーカーが通れる歩道がなく、危なくて利用できないからです。」と答えました。
実は、三年ほど前に、私たち「みんなに 優しい 街づくりの会」のメンバーと自治会そして地元の協力を得て、市と県に働きかけ、まず徳重名古屋芸大までの道の側溝に点字ブロックを設置を実現しました。
ところが、設置された点字ブロックについて聞こえてきた声(本当に少数ではありましたが)として、「視覚障がい者なんか、これまで徳重名古屋芸大駅を利用しているのを見たことがない。それなのに何故、点字ブロックなんか付ける必要があったんだ。歩きにくいじゃないか。」というものがありました。
その人に対して私は、「これまで、徳重名古屋芸大駅で視覚障がい者を見かけなかったというのは、視覚障がい者が近辺に住んでいないからではなく、歩道も点字ブロックもなかったので、危険すぎて駅までたどりつけないので、しかたなく隣の西春駅を利用していたからだ」とお話しました。そして実際、点字ブロックがついてから、徳重名古屋芸大駅を利用することになった人が喜んでおられるということも、聞こえてきたのです。

私は、今から数十年前、学生時代に車いすの障がい者と暮らしていたことがあります。そのころは、バリアフリーなどということは全くなかったため、街に出て歩くということは本当に大変なことでした。つまり、車いすの人、ベビーカーを利用する乳幼児がいないのではなく、車いす・ベビーカーが通れないから、駅を利用できないのです。
皆、年を取れば足も弱り、杖を突いたり、電動シニアカーを利用しなければならないかもしれない。健康で丈夫な人しか利用できない駅や、ITやスマホやパソコンができる人しか利用できない行政窓口。そこには、ナチが障がい者を抹殺したのと通じる「優生思想」の匂(にお)いが漂(ただよ)っているのではないでしょうか。
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