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【井坂ともやの是々非々⑥】常陸太田の財政、データを元に分析してみた!

2026/5/1

こんにちは。井坂ともやです。

最近、活動をしている中で「体育館は作るのに、身近な課題は後回しでは?」という声をいただくことがあります。

排水溝の整備や高齢者の移動手段、町内会長の負担など、日々の生活に関わる課題がある一方で、大きな事業の話も進んでいる。

「お金があるのか、ないのかわからない」なんて声もいただきました。

では実際、常陸太田市の財政はどうなっているのでしょうか。

今回は、先日デジタル庁が公開した地方財政(市町村ごと)に関するダッシュボードをもとにその実態を整理してみたいと思います。

結論「借金は少ないが、自由に使えるお金も少ない」

結論から言うと、常陸太田市の財政は「借金は少ないが、自由に使えるお金も少ない」状況です。

一見すると安定しているように見えますが、新しい政策や既存の政策の拡充を積極的に進められる余裕があるとは言えない状況です。

具体的に見ていきます。

将来負担は小さい

まず、将来への負担についてです。データ(下段右2つ)を見ると、

・将来負担比率:マイナス
・実質公債費比率:4.6%

となっています。

これは家計でいうと、「借金よりも貯金の方が多い状態」です。

つまり、現時点では財政が破綻するようなリスクは低く、将来世代への過度な負担は抑えられていると言えます。

この点は、評価すべき部分です。

しかし、自由に使えるお金が少ない

一方で、見逃せないのが「経常収支比率」です。常陸太田市は 95.6%

これは何を意味するかというと、収入のほとんどが、人件費や扶助費(福祉)などの固定費で消えている状態です。

家計に例えると、毎月の収入のほとんどが生活費で消えてしまい、貯金や新しいことに使える余裕がほとんどない状態です。

つまり、「安全ではあるが、自由に動きにくい財政」と言えます。

稼ぐ力が弱い

さらに重要なのが、財政力指数です。常陸太田市は 0.41(茨城県の市で最下位)。

これは、必要な財源の多くを自力で賄えていないことを意味します。

「自分で稼ぐ力が強い自治体ではない」ということです。

しかし、この点は、人口減少・高齢化が進む自治体に共通する課題でもあると思います。

類似自治体との比較

人口、産業構造が近い県内の他の自治体(常陸大宮市、かすみがうら市、桜川市、小美玉市)と比較してみました。※総務省の類型分類を参照して選定。

まず歳入(収入)です。

・地方税が少ない
・地方交付税(国からの支援)は多い
・地方債(借入)も多い

という傾向があります。

つまり、他の自治体と比較しても「自分で稼ぐ力」よりも、「国からの支援や借入」によって成り立っている状況であることがわかります。

次に、歳出(使い道)を見てみます。

総務費(行政運営)、土木費(道路などインフラ)、商工費(企業誘致に伴う立地整備)が、他の自治体と比べて多いことがわかります。

背景には、広い面積に対する行政運営や、施設・道路の更新などの影響があると考えられます。

以上の歳入・歳出を合わせて考えると、「外部に依存した財源を使いながら、インフラや運営に多くの支出をしている」ということが見えてきます。

これは裏を返せば、

・国の意向や方針に影響されやすい
・維持管理費が将来的に増えやすい
・固定的な支出が増えやすい

という懸念にもつながります。

本質的な課題

ここまでを整理すると、自由に使えるお金が少ない理由は2つです。

① 自分で稼ぐ力が弱い
② 固定的な支出が多い

そして重要なのは、この2つは同時に対応しなければならないということです。

政策としての方向性

したがって、必要な対応は次の2つです。

① 自主財源を増やす
企業誘致・産業振興・情報発信などを通じて、中長期的に「稼ぐ力」を高めることが必要です。

② 固定費の構造を見直す
支出を単に削るのではなく、将来にわたって負担が増え続ける構造を見直すことが重要です。

新総合体育館について:これからの責任

ここで、体育館の話に触れたいと思います。

体育館については、さまざまな意見があると思います。

私個人としては、本来であれば、需要や人口規模に見合った規模で整備するという選択肢もあったのではないかと感じています。

しかし、計画は議会で議論され、民主主義のプロセスを経て決定したものです。

動き出した以上、「反対し続ける」のではなく「どうすれば市民の利益に繋げて着地させるか」を考えるのが、政治の責任だと考えています。

公共施設は、建設時は補助金が活用できるが、維持費は市の負担になる。「作るときは外部資金、維持は自前」という構造があります。

このままでは、将来的に固定的な支出が増え、生活に直結する課題に影響が出る可能性があります。

井坂の視点

そこで重要なのが、維持費を自ら賄う仕組みづくりです。

具体的には、

・ネーミングライツ
→ 安定収入の確保

・スポーツチームと連携したイベント・グッズによる収益
→ 集客と収益の両立

・民間施設の併設
→ 日常的に人が集まる仕組み

これらを組み合わせることで、施設を「コスト」から「資産」へ転換することが可能になります。

重要なのは、単発ではなく、継続的に人とお金が流れる仕組みをつくることです。

施設が自力で維持費を稼げるようになれば、その分、市の一般財源に余裕が生まれます。

その浮いたお金を、後回しにされている「排水溝の整備」や「高齢者の移動支援」などに充てていく。 これが、私の目指す財政の好循環です。

最後に

今回の分析から見えてきたのは、「常陸太田の財政は決して危機的な状況ではないが、余裕があるわけでもない」という現実です。

そして何より重要なのは、「どう使い続けるか」まで考えた政策です。

限られた財源の中で、

・将来に負担を残さない
・地域に価値を生み出す
・足元の生活の不安も見逃さない

そのための仕組みづくりを、これからもしっかり考えていきたいと思います。

今後も、データと現場の声の両方を大切にしながら、発信と提案を続けていきます。

💬 ご意見・ご感想募集中!

気になることやご意見がありましたら、以下からお寄せいただければと思います。

📩: isaka.hitachiota@gmail.com
お問い合わせフォーム:https://forms.gle/NrxfN7jTu8tjkKJ4A

最後までお読みいただきありがとうございました。

井坂ともや

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肩書 日本語教師 情報発信者 元市職員
党派・会派 無所属
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