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特権階級が富を独占?国民の税金に群がるメディアと政治家

2026/5/31

武田邦彦氏の講義「特権階級が富を独占?国民の税金に群がるメディアと政治家(公共放送)」の内容を、書き起こしに基づき厳密に箇条書きでまとめます。

1. 江戸時代における武士と百姓の実質的平等

武田氏が15年ほど前に読んだ江戸時代を舞台とする小説の描写(修行中の17歳の武士の男の子が、母親から出された贅沢な里漬けの干し果物を「武士だからご遠慮申し上げる」と断るシーン)を踏まえた、当時の社会構造の歴史的実態。

・身分制度の誤解: 現代の日本人は「士農工商」という言葉から武士が威張って贅沢をしていたと誤解しているが、それは事実に反している。

・武士の困窮と内職: 50万石などの大名や一部の家老(5000石、3000石)を例外とすれば、一般の武士の多くは1000〜2000石、下級武士にいたっては長屋に住んで食べるのが精一杯の貧困層であった。彼らは役所から帰宅後、家族総出で1つの明かりを頼りに「虫籠作り」や「傘の紙貼り」といった内職をして生計を立てていた。

・百姓の実質的所得: 当時、人口の約80%を占めていた百姓(農民)は、収穫した米の多くを年貢として納めなければならなかった。しかし、年貢の対象外であるか比率の低い「麦」や「さつまいも」などで凌いでいた。

・封建時代の生活水準: 経済学者の計算データを参考に比較すると、当時の武士と百姓、さらには京都の貧困な公家も含め、大名以外の実質的な生活水準や所得に大きな格差はなく、お互いに同じような生活を営んでいた。また、城に住む主人が最大の特権を持つ代わりに「城を攻められたら家族ごと死ぬ」という極めて重い義務(デューティ)を背負っていた。

2. 現代日本における格差の拡大とハイパー格差社会

封建時代よりも、民主主義や自由、平等の精神が確立され、選挙が導入された現代社会の方が格差が深刻化している。

・母子家庭の困窮: 現代の中小企業を含む会社経営者(社長)や相応の地位にあるインテリの年収が2000万円から2億円という高額にのぼる一方、一般国民の平均年収は460万円である。さらに、母子家庭に至っては年収230万〜260万円というレベルにまで困窮している。

・富の独占を示す世界データ: フランスの格差研究所(世界の平等研究所)が整理した世界平均の統計データによると、社会の上位10%の富裕層が、その国の国民の全財産(富)の75%を独占している。 すなわち、わずか1/10の特権階級が、国全体の3/4の富を握っているという極めて深刻な不平等が起きている。

・平等の空気による逆張り(欺瞞): 自由と平等を掲げたフランス革命以降の世界の方が、むしろ格差が広がっている。「平等だ」と声高に叫びながら、実際には金持ちが貧乏人に嘘をついて自分たちに都合の良いシステム(複雑な控除制度や、株価が低いうちに株式をただ同然で取得して後に暴騰させて資産を作る税金逃れの仕組みなど)を構築し、悪意や欲得でさらに富を吸い上げる欺瞞の社会(平等の空気)が蔓延している。

3. 国民の絶望を招く「50%の五公五民」と国の衰退

・バブル期の経済発展(25%): かつて日本が高度経済成長を遂げてバブル期に国が大きく発展したのは、国民の総収入から徴収される「税金」と「厚生労働関係(社会保険料)」を足し合わせた国民負担率が25%(4公6民・1/4の徴収)に抑えられていたからである。

・衰退の危険水域(40%): 歴史的な経験則として、国民負担率が「40%」を超えると、働く意欲を失って引きこもる国民が増え、絶望感によって社会全体が衰退へ向かうことが実証されている。

・自暴自棄の現実(50%): 現在の日本は、消費税の増税や、年金・医療費といった厚生費の増大により、実質的な国民負担率が50%(5公5民・半分が徴収される社会)に達した。これにより国民は「いくら働いてもどうせ国に取られる」と将来の希望を失い、自暴自棄になって働く程度を緩めるなど、国が衰退する歴史の通りになっている。

4. 特権階級(メディア・政治家・学者)の道徳的退廃

国民を不幸に追い込んでいる「平等の空気の嘘」を作り出し、国民の血税に群がっているのが現代の指導層(共養・教養のある知識人)である。

・指導層の汚いビジネス: 本来、実業家や経営者は金を儲けることが商売の目的であって構わない。しかし、メディア(報道)、政治家、大学教授などの知識層は、金を儲けるために仕事をするのではなく「国や公共のために仕事をした結果としてお金をもらうべき職業」である。それにもかかわらず、最初から「自らの多額の利得」を目標として動いており、道徳観が完全に劣化している。

・メディアの消費税優遇: メディアは「国や社会のために仕事をする」という名目で、現在も消費税の軽減(免除)措置などの多大な特権を甘受している。

・政治家の無税特権: 政治家も自分たちの権限を使い、様々な活動費や収入においてほとんど無税、あるいは多くの優遇措置・無税枠を持っている。

・大学教授(東大など)の税金群がり: 国立大学(東大など)の学生は、「国立は学費が安い」と自らの損得だけで考えているが、実際の教育費の10倍近くは、国民が日々の辛い生活の中から納めた血税によって賄われている。これは「東大を出たら国のために働く」という国民からの応援と期待があるからである。しかし現在の大学教授らは、国や国民のためではなく、政府に阿ねて(説を曲げて)研究費の予算を獲得することに群がっている。

5. 結論:永続性のある家族社会と「公共の魂」の復活

・明治生まれの親の背中: 武田氏の父母は明治生まれであり、昭和初期の家庭には独特の文化的な空気(母親が台所でお皿を洗いながら滝廉太郎の歌を口ずさみ、娘がそれを聴いて育つような美しい雰囲気)があった。当時の父親は子供に対し、「自分の好きな学問をやりたいなら私立大学に行け(親が身銭を切る)。国のために命を捧げて働きたいなら国立大学に行け(国民の税金を使う重みを知れ)」と厳しく教育し、公共性に対する忠実な心(日本の魂)を持っていた。

・日本固有の戸籍制度と18歳の壁: 世界に200カ国ある中で、日本を含むわずか7カ国にしか「戸籍制度」は存在しない。アメリカや欧州などの個人主義の国(戸籍のない国)では、親子関係は18歳で法的に切れるため、子供は自分で学費を稼いで大学へ行くのがルールである。これに対し日本は、戸籍によって祖父母、父母、自分、子供たちが縦の繋がり(永続性)で家族として結ばれているため、18歳を過ぎても親が学費を出し、結婚するまで家で世話を焼く。

・取り戻すべき精神: 武田氏は、この永続性を持った「家族主義」の日本社会の方が個人主義よりも優れていると考えている。特権を利用していいとこ取りを狙い、国民を騙して富を独占する現在の「教養のある指導層(メディア・政治家)」のずるい空気に惑わされず、江戸時代の下級武士や百姓、明治の先祖たちが持っていた「無私の公共の道徳心」を取り戻さなければならないと説いている。

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著者

中村 ひとし

中村 ひとし

選挙 阿久比町議会議員選挙 (2023/04/23) [当選] 524 票
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