2026/8/23
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
「空飛ぶクルマ」と聞くと、まだ遠い未来の話に思われるかもしれません。しかし、日本を代表する自動車メーカーが実現へ一歩を踏み出したと知り、私は移動のあり方が変わる時代の入り口に立っているのだと感じました。
● トヨタが米ジョビーと合弁会社
トヨタ自動車は、「空飛ぶクルマ」を開発する米新興ジョビー・アビエーションとの合弁会社の設立に合意しました。ジョビーは2009年に設立され、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発する企業です。都市の間を結ぶ「エアタクシー」として有望視されています。
豊田章男会長は「トヨタは創業以来、時代とともにモビリティの可能性を広げてきました。未来のモビリティ社会の実現に向けた、大きな一歩になると期待しています」とコメントしています。トヨタは20年に初出資した後、部品を供給するなど関係を深め、生産支援までこぎつけました。トヨタ生産方式(TPS)を取り入れ、「大量安定生産を目指す」とされています。
● 静か・速い・省エネという三つの特徴
両社が手掛ける空飛ぶクルマの特徴は3つあります。一つは音が静かなことです。米航空宇宙局(NASA)との実験結果をもとに、ヘリコプターより「100倍静か」で「木々が揺れる程度の音」といいます。
次に速度です。最高速度は時速322キロメートルで、小〜中型ヘリの1.1〜1.3倍速く、垂直に上がったあと、プロペラを横向きにして高速で移動できます。最後にエネルギー効率の高さです。動力源は電気で、エネルギー消費量はガソリンを燃料とするヘリに比べ14分の1、環境負荷も低いとされます。
● 北区の暮らしから考える
一方で課題も残ります。ビル屋上での離着陸では周辺のビル管理者などと協議が必要で、実務上の負担が重いといいます。国は空飛ぶクルマの商用化を「27〜28年」とし、制度設計を急いでいます。トヨタとジョビーは26年の米連邦航空局(FAA)の認証を目指します。
北区は市街地と里山や農村部が隣り合う地域です。公共交通の維持や、災害時に道路が断たれた場合の備えなど、移動の課題は少なくありません。空の移動手段がすぐに身近になると申し上げるつもりはありませんが、静かで環境負荷の小さい機体が実用化されれば、将来の地域交通や防災を考える選択肢の一つになり得るのではないでしょうか。
技術の進歩が暮らしの安心と地域の可能性につながるよう、私も新しい動きを学び続けてまいります。
(出典:日本経済新聞)
兵庫県議会議員 神戸市北区 大塚公彦
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