2026/8/19
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
ふるさと納税といえば、地域の特産品を思い浮かべる方が多いと思います。その仕組みを使って、大学が個人からの寄付を集める取り組みが広がっているという記事を読みました。返礼品には、学生食堂の食事券や、学生が育てたブドウで造ったワインなどが並びます。
● 大学が寄付の文化を育てる
大学が個人寄付を開拓しています。国のふるさと納税の制度を活用し、学食利用券や公開講座の受講券などを返礼品として設定。欧米に比べて規模の小さい日本の寄付の文化を育て、地域貢献にもつなげる狙いです。
関西大学は、本部のある大阪府吹田市と連携し、ふるさと納税による返礼品付きの寄付事業を6月に始めました。保護者や卒業生など、大学にゆかりのある方を中心に寄付を呼びかけています。一人暮らしで食生活が心配なお子さんに贈ることができる学生食堂の食事券や、著名人らによる講演の聴講権などを用意しています。
仕組みはこうです。1万円を寄付すると、まず吹田市に1000円が残ります。返礼品を伴わない場合は約7000円が支援金として関西大学に交付され、残りはポータルサイト等への諸経費に充てられます。返礼品ありの場合は、大学に渡るのは約4000円となります。
北海道江別市の酪農学園大学は、学生らが飼育した牛の乳を使ったアイスクリームなどの乳製品を返礼品にしました。信州大学は農学部の学生が育てたヤマブドウのワインなどを贈ります。芝浦工業大学は「SHIBAURA GIFT」という寄付制度を創設し、卒業生が経営する企業の商品を返礼品として、経営者と併せてカタログで紹介しています。
日本ファンドレイジング協会によると、2024年の日本の個人寄付総額は国内総生産(GDP)の0.33%で、米国の2%や韓国の0.5%を下回っています。
● 北区の暮らしから見ると
この話は、遠い大学の話ではないと感じます。第一に、お子さんやお孫さんを大学に送り出しているご家庭にとって、「仕送りとは別の形で応援する選択肢」が増えたということです。食事券という返礼品は、まさにそこに応えるものでしょう。
第二に、大学が地元の農産物や卒業生の企業の商品を返礼品にすることで、地域の生産者や事業者に売り先が生まれます。学びの場と地域経済が、寄付を通じてつながっていく形です。
理念への共感だけで寄付を集めるのは難しいという声もあるなかで、返礼品を入り口に接点をつくり、そこから応援の輪を広げていく。工夫を重ねる大学と自治体の努力に、あらためて学ばされる思いです。
(出典:日本経済新聞)
兵庫県議会議員 神戸市北区 大塚公彦
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