2026/7/30
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
皆さんは毎朝、牛乳を飲まれますか?実は兵庫県は、近畿の生乳生産量の約半分を担う、知る人ぞ知る酪農大県です。その兵庫の酪農が今、気候変動という新たな試練に直面しています。
今回は、県議会での質疑を通じて見えてきた、兵庫の酪農を守るための取組をお伝えします。
▼ 当日の質疑の様子はこちらからご覧いただけます
兵庫県の酪農は、主に阪神間への牛乳供給基地として、近畿の生乳生産量の約半分を担っています。私たちの食卓に欠かせない牛乳を、地元の酪農家の皆さんが懸命に支えてくださっているのです。
しかし今、酪農家を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。飼料費をはじめとする生産資材の高騰が長期化する中、私の地元・神戸市北区の酪農家の方々と直接意見交換をさせていただきました。その場で目の当たりにしたのは、涙ぐましいほどの経営努力でした。
県はこれまで、配合飼料価格高騰への一時支援金措置や飼料作物増産に向けた機械導入支援など、さまざまな対策を講じてきました。乳業業界でも令和4年度以降、3度にわたり取引乳価が引き上げられ、一定の収益性確保への道筋が整いつつありました。
ところが近年、酪農家の皆さんから新たな悲鳴が上がっています。それが猛暑による深刻な影響です。
🌡️ 乳量の減少 🌡️ 繁殖成績の悪化 🌡️ 疾病リスクの増大 🌡️ 供用年数の短縮 🌡️ 出産間隔の長期化
県内の乳牛のほとんどはホルスタイン種ですが、この品種は特に暑さに弱い性質を持っています。近年の猛暑の深刻化により、1頭あたりの生産乳量も減少傾向にあり、このままでは兵庫の酪農の生産基盤そのものが揺らぎかねません。

こうした状況を受け、県は従来の暑熱対策(屋根への石灰塗布・日陰の確保・扇風機設置)に加え、新たな取組を進めています。
温湿度センサー付き細霧装置の導入により、過剰な湿度上昇を抑えながら牛舎内の温度を下げることが可能になりました。また搾乳ロボットの活用で、乳量・成分・温度から牛の健康状態をリアルタイムで把握できるようになっています。
さらに今年度からはゲノミック評価検査費への支援を開始。暑熱に強く、長命で出産間隔が短いと評価された牛群への移行を促しています。
そして、私が委員会質疑で特に注目したのが、淡路農業技術センターで全国に先駆けて実施されている「スリックタイプ・ホルスタイン牛」の研究です。
スリック牛とは、ホルスタイン種の中でも夏場に体毛が短くなる亜種で、暑熱ストレスへの耐性が高いとされています。現在までの試験では、一般の高能力ホルスタイン種と同様の発育を示しつつ、夏場の体温が低く推移することが確認されており、酷暑への耐久性に大きな期待が寄せられています。
この研究は2025年8月にNHKのクローズアップ現代でも特集されました。私も先日改めて視聴しましたが、これは本当に画期的なアプローチです。個別対策にとどまらず、根本から酷暑に強い牛群をつくる——まさに酪農の未来を変えうる革命的な研究だと感じました。
委員会でのコメントでも申し上げましたが、牛乳はお米と同じで「あって当たり前」のように思いがちです。しかしそれは、兵庫の酪農家の皆さんが日々、懸命に支えてくださっているおかげです。
年に幾度と発生する家畜伝染病への対応、苛酷な防疫措置——そうした重責を担う畜産課の皆さんと関係者の皆さんへの感謝も、改めて伝えさせていただきました。
私・大塚公彦は、引き続き県議会の場で兵庫の酪農を守るための施策を後押しし、地元・神戸市北区をはじめ、兵庫の酪農家の皆さんが安心して経営を続けられる環境づくりに全力で取り組んでまいります。
▼ 当日の質疑の様子はこちらからご覧いただけます https://youtu.be/2oAKXYse3CQ?si=FnNYdEXwXHJbYC7j
公明党 兵庫県議会議員 神戸市北区選出 大塚公彦(おおつか公彦)

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