2026/7/6
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
「年を重ねても、誰かの役に立ちたい」「退職したけれど、まだまだ元気に働きたい」。そんな思いをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。今回は、地域の高齢者の方々が「介護助手」として介護施設で活躍する取り組みについてお伝えします。人手不足に悩む介護の現場と、シニアの生きがいづくり。その両方を支える、これからの地域社会にとって大切な動きです。
● 「介護助手」とは何か
「介護助手」とは、介護施設で掃除やゴミ出し、ベッドメイキング、食事の配膳といった、いわゆる周辺業務を担っていただく役割のことです。専門的な介護そのものではなく、こうした業務を分担することで、介護福祉士など職員の方々の負担を軽くできる仕組みです。
NTTデータ経営研究所が2023年にまとめた調査では、回答した介護施設38873か所のうち51%が「介護助手」「ケアサポーター」などの名称でシニアを雇う制度を取り入れていました。すでに全国の施設の半数以上に広がりつつある取り組みなのです。
その効果も数字に表れています。同研究所の調査によれば、業務負担感が減ったと答えた施設は80%、サービスの質が良くなったが42%、残業時間が短くなったが41%にのぼりました。働く職員にとっても、利用される方にとっても、うれしい変化が生まれています。
● シニアの生きがいと地域の支え合い
岐阜県各務原市の特別養護老人ホーム「メゾンペイネ」では、2018年に本格導入され、50歳代前半から70歳代後半までの6人が介護助手として働いています。元会社員で70歳で退職された板津規矩子さん(78)は、入居者が使った食器を洗いながら「生活にメリハリができている」と話されています。
こうした働き方は、健康や体力づくり、収入増だけにとどまりません。東京都健康長寿医療センター研究所の藤原佳典副所長(老年学)は、介護福祉士によるケアの様子を間近で見ることで介護の知識を得られる点にも触れ、「柔軟な勤務体制にするなど、施設側はシニアの体調管理に気をつけて、無理なく働けるようにしてほしい」と話しています。
内閣府の高齢社会白書によると、2024年の65歳以上の就業者を産業別でみると「医療・福祉」は115万人で、10年前の2.3倍に増えました。介護助手の仕事の範囲を明確にし、体調に合わせた柔軟な勤務にするといった受け入れ体制の整備は今後の課題ですが、シニアの豊かな経験が地域を支える力になることは間違いありません。神戸市北区でも、こうした「誰もが活躍できる地域づくり」を私はこれからも応援してまいります。
皆さまのご意見やお声を、どうぞお寄せください。地域の一人ひとりが輝ける兵庫県、神戸市北区を目指して、これからも歩んでまいります。
(出典:読売新聞)
兵庫県議会議員 神戸市北区 大塚公彦
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