2026/7/6
こんにちは、神戸市北区選出の兵庫県議会議員、大塚公彦です。
先日の公明新聞の土曜特集で、成蹊大学文学部の伊藤昌亮教授が「曖昧な弱者」という新しい視点を語っておられました。経済的な格差や世代、ジェンダー、政治的な立場など、社会にはさまざまな対立が生まれ、困っている方の存在がかえって見えにくくなっているといいます。今日は、この記事を手掛かりに、私たちの暮らしにとって何が大切なのかを一緒に考えてみたいと思います。
● 「明白な弱者」と「曖昧な弱者」の違い
伊藤教授によると、これまで「弱者」といえば、社会的に困難を抱えていると広く認められ、みんなで支えていこうという合意ができている人たちを指してきました。低所得の方、高齢者、障がいのある方、外国人の方、LGBTQ(性的少数者)の方などがそれにあたり、教授はこれを「明白な弱者」と呼びます。
一方で、そうした枠組みにうまく当てはまらない「曖昧な弱者」がいる、と教授は指摘します。経済成長や社会の安定を前提としていた20世紀後半の社会的な合意が、世界的に保ちにくくなる中で生まれた存在です。お互いに助け合うという合意が揺らぎ、セーフティーネット(生活を支える安全網)の隙間に置かれ、はっきりとは言葉にできない困りごとを抱えた、現代型の弱者だといいます。
● なぜ見えにくく、なぜ大切なのか
「曖昧な弱者」は、これまで多数派とされてきた中間層の中にもいることがある、と教授は語ります。急に重くなった負担感や、まわりから孤立していく不安を抱えやすく、SNSのおすすめの仕組み(アルゴリズム)によって不満が増幅され、「弱者争い」とも言える状況が起きているとも分析しています。
ここに、私たちが暮らしの中で見落としがちな大切さがあると私は受け止めています。声を上げにくい方、制度の隙間で一人で抱え込んでいる方の困りごとは、統計や書類だけでは見えてきません。だからこそ、地域のつながりや、気軽に相談できる場が意味を持つのだと思います。伊藤教授も、そうした「言語化できない声」を聞くために、公明党の全国約3000人の地方議員という「地方の力」に期待すると述べ、地道で泥臭い取り組みが今後必要になると語っておられました。
私自身、神戸市北区で暮らす一人として、身近な困りごとにこそ丁寧に耳を傾けていきたいと改めて感じています。「こんな小さなことを相談してもいいのだろうか」と迷われることも、どうか気軽にお声掛けください。一つひとつの声を大切に、これからも歩んでまいります。
(出典:公明新聞)
兵庫県議会議員 神戸市北区 大塚公彦
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