2025/12/12
9日(火)に開催された産業厚生常任委員会で、大和郡山市の国民健康保険について質問しました。現状の把握と課題の整理を目的に行いましたが、私の問題意識を担当課と共有できたことは大きな前進です。
1.国民健康保険における外国人の状況
大和郡山市の令和6年度の課税世帯数は12,838世帯で、そのうち、外国人への課税世帯数が102世帯(全体の0.8%)、そのうち、滞納世帯は26世帯です。つまり、大和郡山市の国民健康保険税において、外国人の滞納世帯は0.2%です。
2.国民健康保険の外国籍別の滞納状況
外国人の滞納世帯のうち、国籍別上位5位を抽出しました。
ベトナム 71万300円(5世帯分)
ネパール 69万9,700円(3世帯分)
スリランカ 63万9,900円(4世帯分)
中国 46万8,000円(6世帯分)
韓国 29万7,600円(4世帯分)
※令和6年度の数値
3.滞納への対応
大和郡山市の国民健康保険は、国籍を問わず、督促状、催告書の送付で納付を促し、一括での支払いが困難な場合は納税相談を受け、分割納付も応じています。また、財産があるにもかかわらず納付いただけない場合は差押えも行っています。いずれにせよ、国籍によって対応に差のないように運用されています。
4.外国人による不適切な利用の対策
近年、外国人による国民健康保険の不適切な利用が話題になっています。例を挙げますと、観光ビザで入国後に在留資格を変更し、国民健康保険に加入した直後に高額医療を受けて帰国するという事例があります。
こうした不適切な利用への対策を講じておりまして、国保連合会から提供されるデータにて「医療費に占める外国人被保険者の割合」や「高額レセプトに占める外国人被保険者の割合」を調査しており、不審な点があれば関係機関と連携しています。
5. ガイドブックや納付相談の多言語対応
外国人世帯の収納率向上のために、 案内の多言語対応も重要です。ガイドブックには、英語、中国語、韓国語、ベトナム語、ポルトガル語の5か国語に対応し、窓口には90以上の言語に対応した翻訳機2台を導入し対応しています。また、大和郡山市ホームページでは8カ国語に対応しています。
6.過剰診療防止への取り組み
昨今、社会保険料の引き上げにより、国民生活が圧迫されています。これは増え続ける医療給付を補うために保険料が値上げされているもので、社会保険料の引き下げには医療費総額の抑制が必要不可欠です。
大和郡山市では、レセプトの点検はもとより、加入者全員に配布されます「国保パンフレット」を通じて注意喚起の文書を掲載しています。また、夜間・休日診療につきましては、同じく「国保パンフレット」に#7119に関する記事を掲載し啓発を行っています。
7.残薬削減への取り組み
薬の過剰処方も社会保険料の値上げに繋がっています。 大和郡山市国民健康保険の医療費総額のうち調剤費の割合は15.6%でして、残薬削減へ取り組むことは社会保険料の抑制に繋がります。 大和郡山市では、「国保パンフレット」で注意喚起の文書を掲載し啓発しています。また、これまで「ジェネリック差額通知」を年4回送付し、医療費抑制の効果額の見える化で医療費削減に取り組んでいます。
まとめ
健康保険は給付総額によって決まりますので、医療を適切に利用することが保険料抑制に繋がります。保険給付の拡大は経済負担の軽減に聞こえますが、「安くなる分、誰かが負担している」のです。保険料という月々の負担と窓口負担という負担のバランスを上手に保つことで、社会保険が成り立っていることを認識しなければなりません。
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シモジ アツシ/31歳/男
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