深作 祐衣 ブログ
【市民消防委員会 視察④】札幌バイオフードリサイクル株式会社
2026/7/25
常任委員会の行政視察最終日は、札幌バイオフードリサイクル株式会社を訪問し、食品廃棄物を活用したバイオガス発電事業について視察しました。
同社では、食品廃棄物を微生物の働きによって発酵させ、発生したメタンガスを燃料として発電を行っています。さらに、その過程で生まれる消化液は肥料として活用され、食品廃棄物を資源として循環させる仕組みが構築されています。
特に印象的だったのは、家畜飼料や肥料として直接利用が難しい、包装材などの混入物を含む食品廃棄物も受け入れられる点です。これまで焼却処理せざるを得なかった食品廃棄物を資源化することで、焼却に伴うCO₂排出量の削減にもつながっています。
現在は、リサイクルして製造した肥料を農家で活用し、その農産物を小売事業者へ供給し、販売後に発生した食品廃棄物を再び肥料へと循環させる「地域循環型」の取組も進められていました。輸入肥料価格が高騰する中、国産資源を活用したこうした循環は、食料安全保障や環境負荷の低減という観点からも大きな意義があります。
一方で、私からは事業継続性と行政からの支援について質問しました。
現在、この施設はFIT(固定価格買取制度)により発電した電力を売電していますが、買取期間は20年間です。期間終了後は売電単価の低下が見込まれ、施設の維持・更新が難しくなる可能性があるとのことでした。
せっかく構築したリサイクルの仕組みも、採算が取れなければ継続できません。循環型社会の実現には、施設整備だけでなく、長期的に事業を維持できる制度設計も重要であることを改めて実感しました。