2025/12/30
今日の話題は、「お米農家の今後」です。
結論、「戦後の既得権構造を改めなければ未来を失う」です。
石破旧政権が❝お米増産❞に舵を切ってから3ヶ月、現政権は高圧経済、すなわち❝需要に応じた生産❞に戻った。❝需要に応じた生産❞を推進する鈴木農水大臣、曰く、需要(海外需要)を創ってから増産らしい。
私からすれば、それって、❝減反政策❞と何が違うのと言いたい。
しかし、海外需要を創る前提は、日本のお米は美味しいから、高くても売れるという先入観から来ていると思う。
私は、日本のお米を美味しいと思うのは、ジャポニカ米に慣れた日本人と、米を主食とせず、日本を訪れて初めてお米に出会った外国籍の人だ。
なぜなら、私は、20年前、普通にインディカ米を食べていた。一般的な定食で、日本円に直せば100円程度だろう。主張しないインディカ米は、美味しいおかずに、良くあっていて、日本に於ける丼物やカレーライスには十分ではないか。現在は、円安なので、バンコクの一般的な屋台価格で定食200円程度だろう。タイの田舎・ラングーン(ミャンマー首都、昔のヤンゴン)・ビエンチャン(ラオス首都)の屋台はもっと低価格だ。
美味しいジャポニカ米は、おかずいらずだが、日本でごはん一膳であれば100~150円ではないか。
かつて、私は、東南アジアで、インディカ米に慣れた8人に、日本のジャポニカ米をふるまい、感想を聞いたが、予想に反して、ネチャネチャして違和感があるようで、結果はジャポニカ米全敗と言う結果だった。(なお、私は、かまどの時代からお米を炊いており、経験・知識ともに、標準同等と思っている。)
ですので、不慣れなジャポニカ米、値段は数倍~数十倍の価格差と言う状況で、海外需要を創るという目論見には、かなり懐疑的です。
また、お米の総生産量では中国の足元にも及ばないが、お米の面積当たりの収穫量でも、中国(韓国も)より日本が低いのだ。例えば、物価が似ている台湾、ジャポニカ米を作っているが、関税を支払っても日本製のジャポニカ米より安く、関税を除けば、台湾製のジャポニカ米、5Kgで2,000円台で売ってるのだ。
お米農家の責任とは思わない。農業の仕組み・政策を改めるべきと思います。少なくても、中小零細の兼業お米農家への補助金漬けは止めるべき。補助金の弊害を細かく言うつもりはないが、米作りに関心を失い補助金にのみ関心を持つ姿は人為的に造られたものでも異常そのもの。そして、補助金を渡すのだから、言いなりになれというのは、かなり乱暴だ。
私は、主食を守ると言うメッセージには賛成だが、だからと言って低生産性を免除ということ訳ではない。
日本でも、大型専業お米農家あるいは農業法人の生産原価は、5Kgで1,000円未満が出始めている。安いところは、5Kgで600円ぐらい。したがって、大型専業お米農家あるいは農業法人からの直送であれば、5Kgで3,000円ぐらいが流通経費・利益ということだ。そうすると、中小零細の兼業お米農家への配慮を訴え、制度仕組みを温存しようとする人がいるが、士農工商の身分制度廃止に比べれば可愛いものだし、やっと政府・自治体の出番と言える。(ちなみに、青森県の明治時代以降からのリンゴ農家は、士農工商の身分制度廃止による武士の失業対策で職種転換した所が大半)
課題は、
(1)中小零細の兼業お米農家の生産性向上
(2)複雑、かつ、長い流通経路の単純短絡化
(3)戦後既得権構造を改め、生産者・消費者優先に変革 だと思う。
これを乗り越えれば、輸出の障害は「不慣れなジャポニカ米」だけになるでしょうから、現実味が格段と沸いてきます。
投稿は、12/29分で年内最終、年明けは1/5から再開します。今年一年お世話になりました。良いお年をお迎えください。
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