2026/6/19
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
現代の国際情勢や政治の世界では、目に見える武力だけでなく、目に見えない「心」を対象とした戦略が極めて重要な役割を果たしています。その中心にあるのが「サイコロジカル・オペレーション(Psychological Operations)」、通称PSYOP(サイオップ)と呼ばれる心理作戦です。
今回は、この心理作戦がどのような目的で行われ、私たちの社会にどのような影響を与えているのかについて掘り下げてみたいと思います。
サイコロジカル・オペレーションとは、特定の対象に対して選別された情報やメッセージを伝達し、その「感情」「動機」「客観的な判断」「行動」を、自分たちが望む方向へ導くための計画的な活動を指します。
主な目的は、物理的な衝突を最小限に抑えつつ、情報によって相手をコントロールすることにあります。例えば、敵の戦意を喪失させたり、こちら側の正当性を訴えて現地の支持を取り付けたりすることが挙げられます。
これらの作戦で使われる情報は、その透明性や真実性によって大きく3つに分けられることが一般的です。
| 種類 | 内容と特徴 |
|---|---|
| ホワイト | 情報の出所を明らかにし、基本的には事実に則った情報を発信します。長期的な信頼関係の構築を狙います。 |
| グレー | 出所をあいまいにします。真偽が定かではない情報を混ぜることで、相手に疑念や不安を抱かせます。 |
| ブラック | 敵対勢力など、全く別の出所を装って虚偽の情報を流します。相手を欺くための強力な工作です。 |
かつて心理作戦といえば、戦場でビラを撒くといった手法が主流でしたが、現代ではインターネットとSNSの普及により、その様相は一変しました。
現在では、戦争が始まっていない「平時」であっても、常に情報空間での心理戦が行われていると考えられています。これを「ハイブリッド戦」と呼び、サイバー攻撃や経済的圧力と組み合わせて、対象国の世論を分裂させたり、選挙に介入したりする手法が国際的な問題となっています。
特定のアルゴリズムを利用して個人の好みに合わせた情報を流し、無意識のうちに思考を偏らせる手法は、もはや遠い国の話ではなく、私たちの日常のすぐ隣に存在しているのです。
こうした「心の戦い」が日常化する中で、私たちに求められるのは、受け取った情報を鵜呑みにせず、客観的に分析するリテラシーです。
何が客観的な事実(ファクト)であり、何が意図的な誘導なのか。情報を発信しているのは誰で、その目的は何なのか。こうした問いを常に持ち続けることが、情報溢れる現代社会において自分たちの自由な意思を守るための第一歩となります。
私たち一人ひとりが冷静な視点を持つことは、社会全体のレジリエンス(回復力・抵抗力)を高めることにもつながります。今後も市政や政治の現場から、正しい情報のあり方について考えていきたいと思います。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
この記事をシェアする
ホーム>政党・政治家>小森 さだゆき (コモリ サダユキ)>サイコロジカル・オペレーションとは?