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南砺市「令和の教育改革」の現場から

2026/4/27

持続可能な教育基盤を創る!

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

富山県南砺市で進められている「令和の教育改革」について、松本謙一教育長から直接お話を伺う機会がありました。人口減少という避けられない現実に対し、教育現場がいかにして「ワクワク感」を取り戻し、持続可能な基盤を構築しているのか。その核心に迫ります。


1. 先生がワクワクすれば、子どもも変わる「チーム担任制」

南砺市が2020年から全国に先駆けて導入したのが「チーム担任制」です。従来の1学級1担任という「当たり前」を打破し、複数の教員がチームで子どもたちを見守る体制を整えました。

この制度の最大の成果は、導入後5年間で初任教員の1年未満離職者がゼロという驚異的な数字に表れています。若手教員が一人で責任を抱え込むことなく、ベテランの技術を日常的に学び、得意分野を生かし合える環境が、教員自身の主体的・創造的な活動を引き出しています。

信頼が生むボトムアップの改革

教育委員会が細かなマニュアルを押し付けるのではなく、「方向性を示し、具体的なやり方は現場に任せる」という姿勢が、各学校の個性を伸ばしています。先生たちが協力し、助け合う姿を子どもたちに見せることこそが、最高の教育であるという松本教育長の言葉には強い説得力がありました。

2. 物理的な壁を越える「部活動改革」と「移動支援」

小規模校のデメリットとして挙げられる「部活動の選択肢の少なさ」に対しても、南砺市は非常に論理的かつ大胆な解決策を提示しています。

それは、特定の種目を特定の学校に集約する「拠点校化」と、それを支えるための「公共交通による通学定期代の全額市負担」です。これにより、子どもたちは自分の通う学校に希望する部活動がなくても、市が費用を負担する形で拠点校へ通い、専門的な指導を受けることが可能になります。

3. 改革の3本柱まとめ

南砺市が進める改革の全体像を整理すると、以下のようになります。

施策の柱 主な内容 主導・主体
チーム担任制 複数教員による学級運営、得意分野の分担 教育委員会主導・各学校主体
小中一貫教育 地域基盤による9年間の切れ目ない教育 教育委員会主導・各地域の校区主体
部活動改革 拠点校化・地域クラブ化、移動費用の公費負担 市教委主導・市内一斉

南砺市の事例は、単なる「効率化」ではなく、「教育の質と教員の幸福度を同時に高める」ための戦略的な投資であると感じました。特に交通費全額負担という形で物理的なインフラを整え、全校を特認校化して選択肢を広げる手法は、同じ課題を抱える他自治体にとっても極めて重要なモデルケースとなります。

私たちも、既存の固定観念に縛られることなく、「どうすれば子どもたちがワクワクできるか」という原点に立ち返り、持続可能な地域教育のあり方を模索し続けなければなりません。

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

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