2026/5/14
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
私たちは普段、「銀行は預金者から預かった大切なお金を、誰かに貸し出している」と信じています。しかし、日本銀行や世界の名だたる中央銀行を研究してきた経済学者リチャード・ヴェルナー氏は、その常識を真っ向から否定します。銀行の本質は「お金を仲介する場所」ではなく、「お金を創り出す場所」なのです。この仕組みを理解せずして、日本経済の再生は語れません。
ヴェルナー氏が実証したのは、銀行が融資を行う際、どこからもお金を持ってくる必要はないという事実です。銀行が借り手の通帳に数字を書き込んだ瞬間、この世に「新しいお金」が誕生します。これが「信用創造」です。
教科書的な理解:預金 → 貸出
ヴェルナーの発見:貸出 → 預金(通貨)の誕生
つまり、銀行の融資判断ひとつで、社会に出回るお金の量は増えたり減ったりするのです。経済を動かす真のエンジンは、政府でも中央銀行でもなく、実は「民間の銀行融資」だったのです。
ヴェルナー氏は、お金が増えること自体よりも、そのお金が「どこに流れるか(信用配分)」が重要だと説きます。彼は銀行融資を以下の2つに分けて分析しました。
日本の1980年代のバブル崩壊は、まさに銀行が実体経済を忘れ、不動産というマネーゲームに巨額の信用を流し込んだ結果だったのです。
ヴェルナー氏が強く主張するのが、地域銀行の重要性です。巨大なメガバンクがグローバルな金融市場ばかりを見ているのに対し、地元の地方銀行や信用金庫は、地域の中小企業に寄り添います。
ドイツが強い経済を維持している背景には、地域に根を張り、地元企業への信用創造を絶やさない「シュパルカッセ(貯蓄銀行)」の存在があると彼は指摘します。日本においても、地域銀行を再編・統合して弱体化させるのではなく、地元の挑戦者に資金を供給する機能を守ることこそが、地方創生の王道なのです。
| 比較 | 中央銀行・メガバンク中心 | ヴェルナー流(地域・実体重視) |
|---|---|---|
| 注視する先 | 株価・国債・金融市場 | 中小企業・地元産業・雇用 |
| お金の供給 | 市場への量的緩和(QE) | 銀行貸出の直接的な増加 |
| 経済の主役 | 金融資本家 | 地元の企業家・生産者 |
ヴェルナー氏が提唱した「本来の量的緩和」とは、中央銀行が国債を買うことではなく、銀行が実体経済へ融資しやすくする環境を作ることでした。今、日本に求められているのは、金融市場を潤すだけのマネーではなく、街のパン屋さんや工場の技術革新を支える「生きたお金」の循環です。
「銀行が何に投資するかで、国の未来が決まる」。
リチャード・ヴェルナー氏のベストセラー『円の支配者』などについて、詳しくは過去のブログで!
https://go2senkyo.com/seijika/185873/posts/1306528
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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