2026/5/11
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
歴史を振り返れば、戦争の影には常に「経済の絶望」があります。1929年の世界恐慌後、世界は自由貿易を投げ捨て、自分たちの仲間だけで資源と市場を囲い込む「ブロック経済」の時代へと突入しました。この経済的な分断こそが、人類史上最大の惨劇である第二次世界大戦へのカウントダウンだったのです。
世界恐慌に直面した列強諸国は、自国の産業を守るために極端な排他主義に走りました。イギリスやフランスは、広大な植民地を抱え込んだ「自国内の閉じた経済圏(ブロック)」を作り上げ、外部の国々に対しては高い関税の壁を築きました。
「自分たちの仲間だけで経済を回す」。この利己的な振る舞いが、国際秩序を根底から破壊しました。
このブロック経済化によって、致命的な窮地に立たされたのが、日本、ドイツ、イタリアといった「持たざる国」でした。特に資源を輸入に頼っていた当時の日本にとって、石油や鉄鋼、ゴムの供給を止められることは、国家の死を意味しました。
自由貿易というルールが消え、市場から排除された国々には、二つの道しか残されていませんでした。「飢えて死ぬか」、あるいは「軍事力で資源を獲得し、自前の経済圏を作るか」。日本が掲げた「大東亜共栄圏」という構想は、まさにこの生き残りをかけた経済圏構築の試みでもあったのです。
ブロック経済は、世界を「資源を持つ帝国」と「持たない国」に二分しました。話し合いによる解決の場を失った国々は、資源を奪い合う剥き出しの闘争へと突き進みました。
| 国名 | 直面した問題 | 軍事的な選択 |
|---|---|---|
| 日本 | 石油・鉄・ゴムの供給遮断 | 満州・中国・東南アジア進出 |
| ドイツ | 領土喪失と経済封鎖 | 生存圏(東欧)への侵攻 |
| イタリア | 自国経済圏の欠如 | エチオピア侵攻 |
一度「経済」が武器として使われ始めると、その行き着く先は軍事的な激突でしかありませんでした。これがブロック経済が教える、血塗られた歴史の教訓です。
現代においても、米中対立やロシアへの制裁など、世界は再び「経済の分断」という危うい局面にあります。「特定のグループだけで経済を囲い込む」という発想は、短期的には自国を守るように見えても、長期的には世界を破滅的な衝突へと導く恐れがあります。
「経済の安定こそが、平和の基盤である」。
高槻、そして日本の安全を守るためには、単なる軍事防衛だけでなく、エネルギーや食料を他国の気まぐれに左右されない「自立した経済構造」を作ることが不可欠です。歴史の悲劇を繰り返さないために、私は「強い、そして開かれた日本経済」の再生に全力を尽くしてまいります。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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