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アダム・スミスは哲学者?

2026/5/6

「強欲」はスミスの本意ではない? 〜『道徳感情論』が教える市場経済の良心〜

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

アダム・スミスといえば『国富論』の「見えざる手」で知られ、自由放任主義の象徴とされています。しかし、彼がその『国富論』を書く17年も前に発表し、生涯改訂を続けたもう一冊の重要著作があるのをご存知でしょうか。それが『道徳感情論』です。この本を読まずして、スミスの経済学を理解することはできません。


1. 人間は「共感」する生き物である

スミスは、人間は単なる利己的な存在ではなく、他人の喜びや悲しみに寄り添う「共感(シンパシー)」を持つ存在であると定義しました。私たちは、他人が苦しんでいれば心が痛み、他人が成功すれば共に喜ぶ。この感情こそが、社会を繋ぎ止める「見えない絆」なのです。

2. 心の中の「公平な観察者」

私たちが「誰も見ていないから悪いことをしてもいい」とならないのはなぜか。スミスは、人間の心の中には「公平な観察者」という第三者の目が存在すると説きました。 自分の行動を客観的に見つめ、「それは他人の目から見ても正しいか?」「恥ずかしくないか?」と問いかける良心。スミスはこの内なる目が、法律以上に社会の秩序を守っていると考えました。

3. 市場経済の土台にある「道徳」

スミスが『国富論』で説いた「利己心に基づいた経済活動」は、決して「何をしてもいい」という免罪符ではありません。彼の理論は、「道徳心を持った人間同士が、公平なルールの下で活動する」ことが大前提となっています。

著作 テーマ 人間の捉え方
道徳感情論 社会倫理・良心 共感する道徳的人間
国富論 市場経済・効率 利益を追求する経済的人間

つまり、今のグローバル資本主義のように「自分だけが儲かればいい」という考え方は、スミスが最も忌み嫌った「不道徳な逸脱」に他ならないのです。

4. まとめ:誇りある日本型資本主義へ

スミスの『道徳感情論』を読み解くと、かつての日本人が大切にしてきた「お天道様が見ている」「三方よし」といった精神性と、驚くほど一致していることに気づきます。経済とは本来、道徳と切り離せないものなのです。

「社会への共感を失った経済に、未来はありません」。
高槻の地でも、そしてこの国全体でも、今こそアダム・スミスの原点に立ち返り、数字の背後にある「人の心」を大切にする経済を取り戻さなければならない。私は政治の立場から、その土壌を作っていく決意です。

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

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