2026/5/3
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
経済を成長させるのは、政府の公共事業でしょうか、それとも中央銀行の金融緩和でしょうか。20世紀の偉大な経済学者ヨーゼフ・シュンペーターは、そのどちらでもないと答えました。彼が提唱したのは「創造的破壊(Creative Destruction)」。古いものを壊し、新しい価値を生み出す「イノベーション」こそが経済の真の動力源であるという、今の日本にこそ必要な劇薬の理論です。
シュンペーターは、資本主義の主役は単にお金を持っている「資本家」ではなく、新しい組み合わせを形にする「企業家(アントレプレナー)」だと断言しました。彼が言うイノベーションとは、単なる技術発明だけではありません。次の5つの「新しい組み合わせ」を指します。
これらを実行する「熱狂的な個人」が現れない限り、経済はただのルーチンに陥り、衰退していくのです。
シュンペーターの最も有名な言葉が「創造的破壊」です。これは、新しいイノベーションが起きる時、必ず「古い産業や仕組みが壊される」ことを意味します。自動車が普及すれば馬車産業が消え、メールが普及すれば電報が消える。これは残酷に見えますが、資本主義が進化し、私たちが豊かになるための唯一のプロセスなのです。
| 時代 | 新しいイノベーション | 破壊されたもの |
|---|---|---|
| 産業革命期 | 蒸気機関・機械化 | 手工業・職人ギルド |
| 20世紀初頭 | 電気・大量生産 | 小規模・高コストな生産 |
| 現代 | デジタル・AI | アナログな事務・既存メディア |
今の日本経済が停滞している最大の理由は、この「破壊」を恐れ、古い構造を無理に守り続けていることにあるのではないでしょうか。「ゾンビ企業」を税金で延命させ、既得権益を保護することは、新しい企業家が生まれるスペースを奪っていることと同じです。
シュンペーターは予言しました。「資本主義は成功しすぎると官僚化し、企業家精神が失われて社会主義化する」と。今の日本は、まさに過剰な規制と横並び主義によって、自らの首を絞めている状態に見えます。
政治の役割は、古いものを無理に守ることではありません。「失敗を恐れずに新しい組み合わせに挑戦する人々」の足を引っ張らず、その活動を最大化する環境を整えることです。
「創造的破壊」の痛みを乗り越えた先にしか、真の繁栄はありません。
高槻の街からも、そしてこの国からも、本田宗一郎や松下幸之助のような、世界を驚かせるアニマルスピリッツ溢れる企業家が再び次々と現れる社会を創りたい。シュンペーターの言葉を胸に、私は「既得権の保護」ではなく「未来への革新」を支持し続けます。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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