2026/5/2
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
政府が「経済対策」として繰り返す一過性の給付金。しかし、その効果を実感できている国民がどれほどいるでしょうか。経済学の理論(ケインズの乗数効果)では、政府支出は数倍の経済効果を生むはずですが、現在の日本において、給付金はもはや「効かない薬」になっています。その理由と、私たちが進むべき真の道についてお話しします。
ケインズは、政府がお金を配れば消費が増え、景気が良くなると説きました。しかし、今の日本にはそれを打ち消す巨大な壁があります。それが「将来不安というブラックホール」です。
内閣府などの推計によると、日本での給付金の乗数効果は0.2〜0.4程度。10万円配っても、実際に街の経済を潤すのは2〜4万円分に過ぎません。残りの大半は、将来の増税や社会保障への不安から、消費に回らず「預金(タンス預金)」に消えてしまっているのです。
一過性の給付金は、あくまで「臨時収入」に過ぎません。人間は、一時的なお金をもらっても「生活防衛」に回してしまいます。これに対し、所得税や消費税の減税は、人々の「可処分所得(自由に使えるお金)」を継続的に増やすことになります。
| 比較項目 | 一過性の給付金 | 継続的な減税 |
|---|---|---|
| 心理的影響 | 一時的なお小遣い(不安は消えない) | 恒常的な収入増(未来が明るくなる) |
| お金の使い道 | 貯蓄に回りやすい | 日々の消費や投資に回りやすい |
| 行政コスト | 事務作業に膨大な税金がかかる | コストを最小限に抑えられる |
ケインズが説いた「アニマルスピリッツ(野性的衝動)」、つまり「明日を信じて挑戦する心」を取り戻すには、政府からお恵みをもらう構造を変えなければなりません。国民が自らの努力で得た所得から、過剰に税金を毟り取られる現状こそが、人々のやる気を削いでいるのです。
「給付金というバラマキ」に頼る政治は、国民を依存させ、思考を停止させます。
今必要なのは、国民の手に直接お金を戻し、「自分の責任で、自分のために使えるお金」を増やすこと。それこそが、市場に活力を取り戻す唯一の解決策です。
「効果がないから止める。その代わり、国民の負担を減らす」。
政治家がこの当たり前の決断を下せないのは、自分たちの利権や「配ったという実績」を優先しているからです。しかし、高槻の街を見ても、本当に苦しんでいるのは、働いても働いても手取りが増えない現役世代や、物価高に喘ぐ高齢者の方々です。
「取って配る政治」から「取らない政治」へ。
私たちは、国民の自立を促し、将来の不安を根本から解消する「減税」という王道を突き進むべきです。それこそが、ケインズが夢見た「アニマルスピリッツが溢れる豊かな社会」への最短距離だと私は確信しています。
| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員
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