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小さな政府フリードマン

2026/5/4

政府を小さく、自由を大きく 〜ミルトン・フリードマンが唱えた『マネタリズム』の衝撃〜

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

経済が低迷した時、私たちは政府に「なんとかしてくれ」と求めがちです。しかし、20世紀最高の自由主義経済学者ミルトン・フリードマンは、それとは真逆のことを言いました。「政府が余計なことをするから経済がおかしくなるのだ」と。レーガン大統領やサッチャー首相にも多大な影響を与えた彼の思想は、今の日本が再び「自律した経済」を取り戻すための鋭い処方箋となります。


1. インフレは「お札の刷りすぎ」が原因である

フリードマンの最も有名な教えは、「インフレは、いついかなる場合も、貨幣的現象である」という言葉です。物価が上がるのは、商品の価値が上がったからではなく、政府や中央銀行がお札を市場に流しすぎた結果、お金の価値が下がったからだ、と断じました。

これを「マネタリズム」と呼びます。彼は、景気をコントロールしようと政府が財政支出をこねくり回すよりも、中央銀行がお金の供給量を安定させること(kパーセント・ルール)こそが、経済を安定させる唯一の道だと説きました。

2. 給付金が効かない理由:恒常所得仮説

「景気が悪いから一回限りの給付金を配る」。この政策がなぜ失敗するのかを、フリードマンは「恒常所得仮説」で見事に説明しています。 人は「たまたま入ってきたお小遣い(一時的所得)」では、生活水準を上げません。将来にわたって安定して入ってくる「恒常的な所得(給料など)」が増えて初めて、お金を使うようになります。

つまり、「バラマキ」のような一時的な対策では消費は増えず、ただ貯蓄に回るだけであるという、今の日本が直面している冷徹な真理を、彼は数十年前に指摘していたのです。

3. ケインズとの決別:市場の自浄作用を信じる

ケインズが「不況の時は政府が大きな役割を果たすべきだ(大きな政府)」と考えたのに対し、フリードマンは「政府は市場の邪魔をせず、ルールを守らせる審判に徹すべきだ(小さな政府)」と考えました。

論点 ケインズ(大きな政府) フリードマン(小さな政府)
不況への対応 政府が積極的にお金を使う(財政政策) 貨幣供給を安定させる(金融政策)
市場の見方 放っておくと失業が生まれる不安定なもの 本来は効率的で自浄作用があるもの
理想の政策 公共事業、福祉の充実 規制緩和、民営化、自由貿易

4. まとめ:国家の主役を「国民の自由」に戻す

フリードマンが最も危惧したのは、政府の役割が大きくなりすぎて、個人の自由が奪われることでした。彼の著書『資本主義と自由』にある通り、経済的な自由こそが政治的な自由の基盤です。

「政府による保護ではなく、市場における自由な競争こそが人を成長させ、国を豊かにする」。
今の日本に必要なのは、過剰な規制や依存を招くバラマキではなく、国民一人ひとりが自らの意志で経済活動を行い、正当な対価を得られる「小さな政府」への転換ではないでしょうか。フリードマンの自由への信念を、今こそこの国に呼び戻さなければなりません。

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

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