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紙幣と貨幣、その役割の違いと発行主体

2026/4/2

知っているようで知らない「お金」の正体 

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

日常会話ではどちらも「お金」としてひとくくりにされますが、厳密には「貨幣」と「紙幣」には明確な定義の違いがあります。私たちが毎日手にしている現金が、実は二つの異なる組織から発行されていることをご存知でしょうか。今回は、経済の基礎知識として知っておきたいお金の分類と、その発行主体の違いについて紐解きます。


 

1. 「貨幣」と「紙幣」の定義を整理する

結論から言うと、「貨幣」はお金全体の総称であり、「紙幣」はその中の一種を指します。日本国内においては、お札と硬貨の両方を合わせて「貨幣」と呼び、さらに広い意味では預金通貨(銀行口座の数字)まで含めることもあります。

関係性をシンプルに整理すると、以下のようになります。

貨幣(お金全体) > 紙幣(お札のみ)

つまり、「紙幣は貨幣という広い概念の中に含まれる、一つの形態」であると理解するのが正解です。

2. 「日本銀行」の発行物と「日本政府」の発行物

現代の日本において、現金には二つの異なる「発行主体」が存在します。ここが国家の仕組みとして非常に興味深いポイントです。

種類 正式名称 発行主体
紙幣 日本銀行券 日本銀行
硬貨 政府貨幣(補助貨幣) 日本政府(財務省)

一万円札、五千円札、千円札といった「紙幣」は、日本の中央銀行である日本銀行が発行しています。一方で、五百円玉から一円玉までの「硬貨」は、日本政府(財務省)が発行しています。私たちが使う現金は、この二つの発行物が混ざり合って流通しているのです。

3. 流通金額に見る「信用」のボリューム

この二つの発行量は、日本の経済規模や通貨制度のあり方を如実に示しています。現在の日本における流通金額の内訳は以下の通りです。

・日本銀行が発行する「紙幣」:約119兆円
・日本政府が発行する「硬貨」:約4兆円

圧倒的に紙幣の流通量が多いのは、現代経済が「日本銀行による信用の供給」を中心に回っていることを示しています。硬貨は約4兆円という規模で、少額決済を支える「補助的な貨幣」としての役割を担っています。

4. お金の仕組みを知ることは、国家を考えること

「紙幣はお札、貨幣はお札と硬貨を合わせた広い概念」という整理は、経済を学ぶ上での第一歩です。

私たちが日々使っているお金が、どこで、誰によって、どのような意図で発行されているのか。その背景を知ることは、国家財政や通貨の価値を考える上での重要な視点となります。当たり前の存在である「お金」の成り立ちを意識することで、私たちの社会を支える仕組みがより身近に見えてくるはずです。

| 小森さだゆき | 参政党 / 高槻市議会議員

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