2025/11/2
| 小森さだゆき|参政党所属/高槻市議会議員
日本では、輸出企業が支払った消費税の多くが「還付」という形で戻ってきます。この仕組みを「仕入れ税額控除方式」と呼びますが、実はこれは世界的にも主流の制度です。では、もしこの方式を採らない国があるとすれば、どうやって税金をかけているのでしょうか?
企業が「仕入れで払った消費税」を「売上で受け取った消費税」から差し引く仕組みです。差し引いた残りを国に納め、差し引いても余る(=払い過ぎた)分は“還付”されます。
輸出企業の場合、海外に売る商品は国内では消費されないので「ゼロ税率」となります。つまり「売上側では税を取らないが、仕入れでは払っている」ため、差額が丸ごと戻ってくる。この構造が、輸出型の大企業に巨額の還付金を生む根拠になっています。
仕入れ税額控除方式を採らない国はごく少数ですが、代替モデルや変形型は存在します。
この方式が最も「中立的」で、「二重課税を防ぎやすい」からです。
そのため、欧州・日本・韓国・オーストラリアなど、世界の多くの国がこの仕組みを採用しています。
この仕組みの“副作用”として、輸出企業が有利になる構造が生まれます。還付金は年間で巨額になりやすく、輸出型大企業に偏りがちです。一方、内需中心の中小・サービス業には還付がないため、負担が相対的に重くなります。制度上は「中立」でも、結果としては「優遇」に近いという指摘が出やすい理由です。
世界的には「仕入れ税額控除方式+ゼロ税率(還付)」が主流で、これが輸出競争上の中立性を保つ要です。ただし実態としては、輸出企業への“隠れた補助金”に見える側面も否めません。各国は控除や還付率の設計でバランスを探っています。日本でも、透明性の向上や再配分の在り方が今後の論点になるでしょう。
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