みさわ ひろと ブログ

除雪をセンサーで効率化へ 長岡市の実証実験で何が分かった?ワンオペ除雪の可能性も

2026/9/14

雪国・長岡にとって、除雪は生活に欠かせない重要なインフラです。

一方で、除雪を担う事業者の高齢化や人手不足は、これからますます大きな課題になっていきます…😱

そんな中、長岡市では「路面状況監視システム」を使った実証実験が行われています。

そもそも、今はどうやって除雪出動を決めている?

現在の長岡市では、市内を50ブロックに分けて除雪しています。

雪が降る予報が出ると、各地域の除雪事業者が実際に道路を巡回。

市の除雪本部と協議した上で除雪車を出動させています。

ところが、この除雪パトロール。

長岡市の資料では、準備を含めて1回あたり1時間30分以上かかるとされています…。

しかも長岡市は広い💦

平場ではほとんど積もっていなくても、少し離れた地域ではかなり積もっていることもあります。

そこで、

「人が毎回見に行かなくても、道路の積雪を遠隔で確認できないか?」

ということで始まったのが、今回の実証実験です。

👉 長岡市公式|DXを活用した路面状況監視システムについて 

道路に置く「積雪センサー」ってどんなもの?🤔

今回、長岡市は市内2か所に、2種類の積雪監視システムを設置しました。

① スノーテック新潟の
「路面積雪観測システム(4点センサー)」

② ミタチ産業の
「Snow Palette(スノーパレット・3点センサー)」

 

パソコンやスマートフォンから24時間、積雪状況を確認できます。

現場まで車で見に行かなくてもいいわけですね。

👉 長岡市公式資料|実際のセンサーや閲覧画面を見る 

👉 Snow Palette公式|センサーの仕組みを詳しく見る 

で、実証実験の結果はどうだった?

ここが一番気になるところです👀

行政から示された結果では、

センサーによる測定値と、実際に現地で測った数値には「ほとんど差がなかった」

とのことでした✨

これは結構大きな成果だと思います。

つまり、

  • 職員や除雪事業者が毎回見に行く負担を減らせる
  • 地域ごとの積雪状況をリアルタイムで確認できる
  • 除雪車を出すかどうか、より早く判断できる

といった効果が期待できます。

次は「除雪車のワンオペ化」も

もう一つ、今回注目したいのが除雪車のワンオペ化です。

除雪車は、安全確認などのため2人で乗務するケースがあります。

ただ、これから除雪オペレーター自体が減っていけば、

「2人いなければ除雪できない」

という体制そのものが維持できなくなる可能性があります…🤔

新潟県では、すでにワンオペ除雪への取り組みが進められています。

県では「ワンオペ除雪用」の道路除排雪委託経費の積算基準も公開されています。

👉 新潟県公式|道路除排雪委託経費積算基準 

長岡市でもワンオペできる?

長岡市では現在、本格的なワンオペ除雪は行っていません。

ただ、行政からは、

将来の担い手不足への対応策の一つとして有効な可能性がある

との見解が示されました。

当然、どこでも1人にすればいいわけではありません。

住宅地や交差点が多い道路、排雪作業などは安全上難しい場合があります。

一方で、

直線区間が多く、交差点が少ない道路などではワンオペ化できる可能性がある

とのことでした。

例えば、

  • 車両前後の監視カメラ
  • ドライブレコーダー
  • 障害物検知センサー
  • GPSなどの位置情報システム

などを活用して、運転手の目や判断を機械で補うことが考えられています。

今後は、新潟県や先進自治体の事例を調べ、除雪事業者とも協議しながら、

安全性を確認できる区間で試験導入を検討していく

という方向性も示されました。

私は、除雪のICT化はもっと進めていいと思っています

私はこうした取り組みは、積極的に進めていくべきだと思っています。

人にしかできない仕事に、人が集中できるようにすること。

これまで人が車で走って確認していたものをセンサーで確認できるなら、任せられる部分は技術に任せる。

2人乗らなくても安全に作業できる場所があるなら、カメラやセンサーを使って1人でできるようにする。

人が少なくなっても続けられる除雪体制に変えていく。

これからの長岡には必要な考え方だと思います。

もう一つ気になった「消雪パイプの地下水」

そして雪対策でもう一つ考えたいのが、消雪パイプを支える地下水です。

大雪の際には地下水が大量にくみ上げられ、地下水位の低下が課題になることがあります。

では、

「地下水を使うだけでなく、地下へ戻す・育てることはできないのか?」

そんな考え方もあります。

熊本では「田んぼで地下水を育てる」

参考になるのが熊本の取り組みです🌾

熊本では、水田に一定期間水を張り、地下へ水を浸透させる

「水田湛水(たんすい)」

による地下水涵養を行っています。

熊本市によると、熊本地域の地下水涵養量の約3分の1を水田が担っているとのこと。

特に白川中流域の水田は、他地域と比べて約5~10倍の地下水涵養能力があるとされています。

この取り組みは2004年から続けられていて、すでに20年以上。

さらに熊本県では、稲刈り後の11月~3月に水田へ水を張る「冬期湛水」も進めています。

水をただ使うのではなく、一度田んぼに入れて地下へ浸透させ、長い時間をかけて地下水として蓄えていく考え方です。

なかなか面白い取り組みですよね…🤔

👉 熊本市公式|白川中流域水田を活用した地下水かん養事業 

👉 熊本県公式|冬期湛水など地下水保全の取り組み 

じゃあ長岡でもできるの?

ここは慎重に考える必要があります。

熊本と長岡では、地質も河川も農業用水の仕組みも違います。

熊本でできているから、そのまま長岡でもできるというものではありません。

例えば、

  • 冬期の河川流量に影響しないのか
  • 長岡の田んぼではどの程度地下へ浸透するのか
  • 農家や土地改良区などとの調整が可能なのか

などを検証する必要があります。

ただ、

「地下水をどう節約するか」だけではなく、「地下水をどう涵養し、持続可能に使っていくか」

という視点は、雪国・長岡でも考えていく価値があると思います。

人手不足でも、雪に強い長岡を

除雪の担い手不足は、これから避けて通れない課題です。

でも私は、

人が減る=サービスを維持できなくなる

で終わらせたくありません。

積雪センサー、ICT、除雪車のワンオペ化。

そして地下水を持続可能に使うための新しい取り組み。

使える技術や全国の事例をどんどん取り入れながら、少ない人員でも安全に冬の暮らしを守れる長岡をつくっていく必要があります💪

これからも現場の声を聞きながら、新しい技術を取り入れた雪対策についてわかりやすく紹介していきたいと思います。


活動報告や議会での取り組み、SNSはこちら👇

👉 みさわひろとの活動・SNSまとめ 

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著者

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肩書 長岡市議会議員
党派・会派 無所属
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