2026/4/30
市議会議員のみさわひろとです。
西日本シティ銀行の職員が、営業店の執務室内を撮影した動画や画像をインターネット上に投稿し、その中にお客さまの氏名が記載されたホワイトボードが映っていたという件がありました。

これはもちろん、投稿した職員の責任が重いです。
金融機関の職場内を撮影してSNSに載せること自体、かなり慎重でなければいけません。ましてや、お客さまの個人情報が映り込む可能性がある場所なら、なおさらです。
銀行が謝罪するのも当然ですし、再発防止を徹底する必要があります。
ただ、今回の件で、みさわひろとがもう一つ強く感じたことがあります。
それは、その動画や画像を面白がって拡散する側にも、かなり重い責任があるのではないかということです。
最初に投稿した人は、おそらく「個人情報を漏えいさせてやろう」と思って投稿したわけではないと思います。もちろん、それで許されるわけではありません。軽率だった。想像力が足りなかった。職場で扱う情報の重さを理解できていなかった。そこは厳しく問われるべきです。
でも、その後に拡散している人たちはどうでしょうか。
「これ、個人情報が映っているじゃん」
「銀行員がこんな投稿してるぞ」
「これは大問題だ」
そう理解したうえで、さらに動画や画像を広げているわけです。
つまり、問題だと分かったうえで、結果的に個人情報漏えいの被害を広げている。
これはかなり罪深いことだと思います。
たとえるなら、最初に投稿した人は、タバコをポイ捨てした人です。
もちろん悪いです。火事になるかもしれない。危険です。
でも、それを見つけた人が、
「こいつがポイ捨てしたぞ!」
「危ないだろ!」
と言いながら、そのタバコにガソリンをまいて大火事にしているようなものではないでしょうか。
そして最後に、
「悪いのはポイ捨てした奴だ。俺たちは知らせただけだ」
と言っている。
本当にそうでしょうか。
SNSでは、正義感と野次馬根性が混ざりやすいです。
「注意喚起のため」
「社会的に問題だから」
「企業に責任を取らせるため」
そういう言葉で拡散が正当化されることがあります。
でも、そこに個人情報が含まれているなら、話は別です。
本当に問題意識があるなら、銀行に通報すればいい。
関係機関に連絡すればいい。
投稿するにしても、個人情報が見えない形に加工して、論点だけを伝えればいい。
元の動画や画像をそのまま拡散する必要はありません。
むしろ、拡散すればするほど、実際に名前が映ってしまったお客さまの被害は広がります。
その人たちは、何も悪くありません。
たまたまホワイトボードに名前が書かれていただけです。
今回の件で批判されるべきなのは、まず投稿した職員です。
そして、組織として情報管理を徹底できていなかった銀行も、再発防止に取り組む必要があります。
ただ同時に、私たち一人ひとりも考えなければいけません。
「問題を告発すること」と、
「問題のある情報をさらに広げること」は、同じではありません。
誰かの軽率な行動を批判しながら、自分もまた別の形で被害を広げていないか。
正義のつもりで、他人の個人情報や人生を燃料にしていないか。
SNS時代だからこそ、そこはかなり慎重でありたいと思います。
炎上しているものを見たとき、すぐに拡散する前に、一度立ち止まる。
個人情報が含まれていないか。
被害者をさらに傷つけることにならないか。
本当に自分が広げる必要がある情報なのか。
今回の西日本シティ銀行の件は、企業や職員の情報管理だけでなく、私たち見る側・拡散する側の情報倫理も問われています。
ご意見もぜひお聞かせください。
長岡市議会議員
みさわひろと
https://1link.jp/hiroto
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