2026/4/30
パソコンでデータをアップロードしながら、メールを返し、レンジで温めながら、別の用事を片づけ、電気ケトルが沸くまでの数分で、SNSを確認する。
一見すると、ものすごく仕事ができる人に見える。
でも最近、思う。
それ、目指したらダメなやつかもしれない。
というのも、数分のすき間に別の作業を差し込むと、だいたい元の作業を忘れる。レンジが鳴ったのに取りに行かない。お湯が沸いたのに放置する。アップロードが終わったのに、なぜそのファイルを上げていたのか、一瞬わからなくなる。
効率化のつもりで、集中力をぶつ切りにしている。
人間のすごさは、本来マルチタスクにあるんじゃないと思う。
むしろ逆で、外の世界を一瞬忘れるくらい、ひとつのことに集中できるところにある。自然界でそんなことをしたら危ない。常に周囲を警戒しなければ、生き残れない。
でも人間は、安全な部屋をつくり、机を用意し、本を開き、文章を書き、誰にも見えない未来のことまで考えるようになった。
つまり、人間の文明は「一つのことに集中できる環境」をつくったことで前に進んできたんじゃないかと思う。
だから、レンジの2分や、ケトルを待つ3分を、無理に別の仕事で埋めなくていい。
その時間は、深呼吸をする。肩を回す。首を伸ばす。スクワットでもいい。美容のための顔を少しマッサージする。あるいは、ただ黙って待つ。
これが実は集中力を守っている。
マルチタスクは、できる人の証明に見えるけど、
本当に大事なのは、いくつもの作業を同時に抱えることではなく、ひとつの作業にちゃんと戻ってこられることだ。
数分の待ち時間、
その数分は、脳を働かせる時間じゃなくて、自分を整える時間にすればいい。
これからも、暮らしの中で感じたことや、長岡のこれからに必要だと思うことを発信していきます。
ご意見やご感想もぜひお寄せください。

長岡市議会議員
みさわひろと
https://1link.jp/hiroto0120
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