2024/9/30
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
決算審査では、令和5年4月〜令和6年3月31日までの予算執行額とその成果を確認します(1日目)。
決算書と成果報告書を突き合わせながら審議を進め、最終的に議会が決算を認定する流れです。
「予算がどう使われ、どんな成果が得られたか」について市が自己評価を行い、議員はそれを確認のうえ、報告書に載っていない点や評価そのものに対して質問・確認をします。
参照:①1日目 ②2日目前 ③2日目後 ④3日目前半 ⑤3日目前半
■ 委員会の流れ
まず全体の財政状況と歳入(市に入ってくるお金)の説明から始まり、その後、歳入の各項目について一つずつ質疑します。続いて歳出に移ります。
原則として後戻りしての質問は不可。おそらく進行に応じて市の担当者が入れ替わるため、混乱や無用な長時間化を避けるための、長い議会史の中で定着したルールなのでしょう。したがって、質問したい該当箇所を逃さないことが重要です。
私は付箋でチェックを付けて臨みます。発言は議事録に残るため、質問側も答弁側も慎重。正直、結構緊張しますよ。

■ 私の質問
多岐にわたるのでまたまとめようとは思いますが、今日の審査の中で、質問というか苦言について紹介します。
<分析への苦言>
成果報告書には、目標と実績の推移を「分析」する欄があります。ところが、ある部署のページ(3指標分)が丸ごと“解説”になっていました。下回っている“理由”を部署内で検討した結果を書くべきで、説明だけでは分析とは言えない。

1つ2つならともかく、ページ丸ごとは論外。来年度は改善してほしいと伝えました。分析が多くて紙幅が足りないなら、別紙に細目を記載するなどして、とにかく“考えた痕跡”が見せてよと。

そもそも「市民実感調査」自体、居住地・年齢・性別の比率が年によってぶれるため、補正や設計上の工夫をしないと扱いが難しいデータです。
特に「テーマ:つながり(市民参画)」は難題。活動支援や情報発信をしても実績値が動かない理由を分析し、対応策を講じなければ進展はありません。R2・R3のようにコロナのせいにはもうできません。これでは何もしなくても同じだと言われても仕方ない。
だからこそ分析してください、そして分析の妥当性を施策で検証してください、と申し上げました。成果報告書の作成は大変なのは重々承知です。だからこそ、厳しく言わせてもらいました。
<分析がおかしいという苦言>
次は、分析が弱い(誤った可能性がある)ケースです。

ある指標では、H29年の45.5%を基準に、R5年は52.2%まで改善(目標80%)。分析欄には「社会的な人権意識の向上(外因)」「継続的な啓発活動(内因)」とありました。しかし、人権啓発はずっと以前から実施してきたもので、H29年を起点にするのはおかしいのでは? と感じました。
実際、H25年から54.0%、51.4%、54.8%と、最新値より高い年もある。基準年だけを見た分析は危うく、長期推移で評価すべきだと指摘しました(さすがに「基準値しか見てないのでは?」とは言いませんでしたが…)。

担当課は「あくまで基準値(H29)からの分析」と回答。しかし、啓発活動をH29年に開始したのなら筋が通りますが、そうではない。
加えて、毎年の調査では「人権が尊重されていない」が10%台、「わからない」が30%以上。この“わからない”の中身(人権概念なのか、設問理解なのか、別要因なのか)を分析して“尊重されている”へと仕向けなければ、目標80%は達成できませんよ。
➡難しいのは承知ですが、目標を掲げ、市税を投入している以上、やりなよって感じです。正直、やめても大きく変わらないとも思っていますが、やるなら本気の設計と検証を、と提案しました。
■ 歳入の質問
国庫補助金・県補助金で、予算現額と実績額の乖離が大きい箇所の理由を確認しました。例えば申請ミスや手続きの不備で不採択となったのなら、再発防止が必要です。
下図の例では、予算現額 92,931,000円(国の補助メニュー)に対し、実績 57,771,000円。確認したところ、マイナンバー交付事業が想定より早く終了し、支出が縮小→補助受入も減少とのことでした。こうした乖離の理由を一つずつ確認していきました。

他の議員も独自の視点で質問されていました。今日はまとめ切れませんでしたが、明日・明後日も続きますので、ここまでにして寝ます…zzZZ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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