2024/6/29
こんにちは。兵庫県川西市議会議員の長田たくや(ながたく)です。
さて、2回にわたって女性差別撤廃条約(CEDAW)の選択議定書についてお話しました。
川西市議会では、反対討論に挑むも遺憾ながら「選択議定書に批准するよう求める意見書が賛成多数で可決」されてしまいました。
全三回に分けたブログ記事となっています。
1.考えるための基本編
2.反対する理由編
3.ノーガード日本編(本記事)
■ 留保事項
多くの方が知らないであろう、条約批准における「留保事項」について説明します。
これは「条約は締結しますけど、これは無理です!」といった条件を付け加えるものです。多くの批准国が、留保事項や宣言という形で、自国のアイデンティティを保護しようとしています。
日本は、なんと留保事項なしの国です…。つまり、日本はノーガード状態。
参照文献:CEDAW・選定議定書留保に関する考察
■ だから皇室がターゲットにされる
女性差別撤廃委員会からの皇室典範に対して、否定的な質問が来ています。2016年には、日本政府の抗議で撤回されましたが(記事)、2020年にはそのような撤回はありませんでした。伝統や文化をお構いなしの質問がされたわけです。
参照:日本の国柄・伝統を無視し、「男系継承は女性差別」と勧告しようとした裏でやはりあの国が暗躍していた…
一方、イギリス、ルクセンブルク、スペインなどは、「王位継承に関する事項は女性差別に当たらない」として留保事項もしくは宣言をしています。
イスラム圏の国々は、シャリア法(イスラム法)に違反しない範囲で条約に批准しているのです。これでは外交下手と言われても仕方ない状況です。
例えばCEDAW16条だけでも、これだけの国々が自国を守るために留保事項を設定しています(上記参考文献より引用)。

■ ノーガードジャパンを守るには
今や全国の地方自治体でCEDAW・選択議定書の意見書が採択されていますが、この状況を知ったうえで、どれだけの人が賛成を投じたのでしょうか。そして、今の政府はどこまで我々の祖国を文化的な侵略から守る気があるのでしょうか。
突貫工事で勉強したところもあり、理解が違う点もあるかもしれません。適宜、ご教示いただければ幸いです。
■ さすが1万円の人
福沢諭吉は1835年に生まれ、男女差別に対して憂いを抱いていた人物の一人でした。彼はこう語ったそうです。
感情を絶対視すれば、その行き着くところは「自由愛情」である。しかし、明治の時代はまだそれが許されない。なぜならば、男女の不平等からくる一夫多妻や、子どもが生まれないからと女性が一方的に離縁されることがまかり通っているからで、そのような状況で自由愛情を持ち出せば、男性たちの我儘勝手に口実を与えるだけである。まず一夫一婦・偕老同穴(かいろうどうけつ)を実現すべき
「参政権はさておき…」と述べたことで批判されていますが、時代背景を考慮すれば、政治的権利よりも家庭内の平等を優先したと考えられます。
日本は、女性差別撤廃条約ができる1979年以前から、その解決方法を模索してきたのです。さすが1万円になる人は違います。
参照:福澤諭吉と女性の社会進出
■ まとめ
私は反対討論にてこう言いました。
選択議定書に批准し、個人通報制度を用いて、外圧をもってしか解決できないような女性差別が日本にあるのでしょうか?
それは政治の負けを意味するのであり、同時に女性の政治参画への諦めです。雰囲気や字面で判断するのではなく、何が大切か、どうすべきかを考えていただきたい。
批判されるかなぁと思いつつも、傍聴された市民の方より「先生!最後のやつ良かったわ!」と声をかけていただきました。
(めっちゃうれしかった)
他の議員さんからもお褒めのお言葉を頂戴しました。少し長い反対討論となってしまい、もうちょっとコンパクトにまとめられたらよかったと反省はしています。種々、個別の問題はあるでしょう。それらは解決すべきことですが、その問題が意図しない形で国際社会に利用されないよう祈るばかりです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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