2026/2/5
兵庫県 川西市議会議員(薬剤師) #長田たくや です。
SNSで自閉症について
・ 先天性(生まれつき)の脳の特性
・ 増えたのは診断基準が変わったから
など言われています。

自閉症やADHDなどの状態は、幅もあって一概に「疾病」とも言えず、あやふやな部分も多くあります。増加していること自体は事実なのですが、なぜ増加しているかは”明確”になっているとは言えません。
■ 増加の原因
2009年の少し古い論文なのですが、自閉症(ASD)の増加について書かれています。
参照:The Rise in Autism and the Role of Age at Diagnosis

「自閉症の増加分56%は、理論上、診断基準(軽症例も含める)・受診・対象者の変化による影響と説明できる」と書かれており、つまり44%は説明が難しいということになります。
自閉症の増加は、「診断基準の変更や軽症例を含めたからだ」というのは少し乱暴な結論ではないかと感じます。では「遺伝による影響なんだ!」と言えるのでしょうか。
■ 日本での研究
脳の遺伝子レベルで自閉症と健常者の違いが確認されました。
参照:自閉スペクトラム症(ASD)の新規関連遺伝子を同定
しかし、どの時点で発生したものか、その結論には至っていないのです。研究背景にもこう書かれています。
もう少し踏み込むと、この研究で見つかったのは DNA配列の変異ではなく、DNAのメチル化という調整状態(エピジェネティクス) です。つまり、この変化が「いつ起こったのかは不明」なのです。
したがって、「遺伝だから仕方がない」で終わらせてはいけないことを意味しています。
一方で、日本では大規模な疫学研究がされていません。
■ CHARGE研究
一方、アメリカでは大規模な研究が継続的に行われています。
CHARGE研究は、自閉症および発達遅延の環境要因とリスク要因に関する初の包括的研究として2003年に開始されました。
英語版のwikipedia(リンク)ですが、一定の結論として論文が発表されています。
私はこのように「研究していること」に価値があると思います。
参照:The CHARGE Study: An Epidemiologic Investigation of Genetic and Environmental Factors Contributing to Autism
■ 見るべき現実
このように自閉症に関しては、結論が難しいのが現実です。一方、数字の変化は起こっています。
参照:行政情報ポータル
平成25年度から令和5年度の変化
全国の義務教育段階の児童生徒数
約1,030万人➡約941万人
特別支援教育を受ける児童生徒数
約32万人➡約64万人
特別支援学校の在籍者数
約13.3万人➡約15.1万人
特別支援学級の在籍者数
約17.5万人➡約37.3万人(特に自閉症・情緒障害学級の伸びが著しい)
通級による指導の利用者数
約7.8万人➡約18.2万人(令和3年:主な対象はLD、ADHD、自閉症)


「保護者の認知や診断基準が広がり、その結果として特別支援学級の生徒数が増えた」ということで、終了しているのが恐ろしいのです。
「なぜ増えたのか」について日本は、食・医療・ワクチンなどの外的要因をもっと研究すべきだと思います。
当ブログ参照:【不思議】 ワクチンによる自閉症の増加はフェイク!? 【ファクトチェック(^^)】
子どものからだ調査というデータがあります。こちらでも変化として「じっとしていられない」が2000年頃より目立っていますね。
当ブログ参照:【なんてこったい】 子どものからだ調査 【実感】

自閉症は、昔であれば疾病と認識されず、個性のひとつで片づけられていたことも事実です。
また、昨今では遺伝子要因があるのも事実。
しかし、どの時点で変異であったかは不明であり、それが環境要因である可能性が否定されていないのも事実です。
そして現在増加していることも事実。
JFケネディが、葉酸の誘導体を治療薬として位置づけたり(リンク)、ヨーロッパが合成着色料に規制をかけたり(リンク)するのは、「予防原則」に従っていると言えます。日本はなぜそれが機能しないのでしょうか。様々な要因を研究し、個人や社会に負担をかけないものであれば試していくべきだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
素敵な1日でありますように。
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ホーム>政党・政治家>長田 たくや (ナガタ タクヤ)>結論が出ていないからこそ、研究すべき自閉症の増加 【遺伝だからで片づけてはいけない】