こんにちわ。兵庫県川西市議会議員の長田たくや（ながたく）です。

今から30年前の1995年3月20日、地下鉄サリン事件（東京）が起こりました。当時12歳だった私は、初めて”サリン”という言葉を知りました。
なぜか”血のイニシエーション”って言葉だけはやけに覚えていました。

サリン工場とカナリア（今回はこれ）
サリンの毒性を解説（②サリンの毒性）
オウムという組織（③宗教組織なのか）

関西に住んでいたこともあり、年齢も年齢でしたので、空中浮遊や、サティアン、”しょーこー♪”とか、ネタ的な感じで見ていました。しかし、世界的に見ても極めて危険で凶悪で凄惨な事件だったことを、大人になって知ることになります。

その元凶であるサリン製造工場への立ち入り捜査に、なんと「カナリア（金糸雀）」が同行したというのです。これも初めて知りましたが、当時も有名な話だったのでしょうか。今は剥製となって保存されているとのこと。
参照：強い酸の臭いのサティアン、カナリア「かなちゃん」「ぴーこ」と捜索

第7サティアンの工場内で”サリン感知”のために連れていかれたそうです。1羽目の「ぴーこ」ちゃんは亡くなってしまいました。これはサリンではなく、現場のストレスによるものだったそうです泣。そして引き継いだのが、まだ幼鳥だった「かなちゃん」でした。ストレスに耐え抜き、任務をまっとうしました。
最後は捜査員の方が飼ってくれていたそうです。

ありがとう、ぴーこちゃん、かなちゃん・・・。30年間知らんかったよ・・・

ちなみに騒動の後、オウム真理教脱会者の会というものができたそうで、カナリヤの会と言うそうです。それも知らなかったな。カナリアに興味が出たので、調べてみました。

炭鉱のカナリア

イギリスでは炭鉱に入る際、無臭な有害ガス対策に、カナリアを連れて行ったそうです。カナリアが中毒になってしまったら、酸素ボンベで蘇生できる専用ケージが作られました。サリン工場への同行も、元となっている歴史があったんですね。

検知器が採用され、お役御免となったのは1986年とのこと。割と最近ですよね。

このことから、「炭鉱の中のカナリア」　"like a CANARY in a coal mine”という表現が生まれました。まだ起きていない危険や、目では感知できない危険を知らせる人、または状況を意味しているとのことです。
シックハウス症候群やシックスクール症候群など、”見えない香り”が原因で起きる体調不良、それに関する団体や機械などにカナリアが文字られている原点は炭鉱にあったのです。

歌を忘れたカナリア

童謡に「歌を忘れたカナリア」というのがあります。なんか激しい歌詞ですが、傷つきやすい子供の心に希望を与えようとした詩とのこと。最後の思い出すところは、ちょっとエモいですよね。

実際にカナリアは歌を忘れるそうです（笑）
春になると雄のカナリヤの脳の「歌う中枢」は、約２倍大きくなります。雌を自分のところへ引きつけるために歌を覚え、そしてみごと夫婦関係が成立すると、この歌の脳中枢は半分（つまり元に戻る）となります。 こうして次の春がくるまでカナリヤは実際に歌を忘れてしまうとのこと（参照リンク）。

このカナリアの行動は、まるで付き合う前のやさしい男子みたいやな・・・

まさかのモデル

みんなが知らんことを言いますよ。セサミストリートのビッグバードのモデルは、なんとカナリアでした。まじか！

ローゼン閣下

そういえば漫画ローゼンメイデンに、第2ドールに金糸雀がいました。全然関係ないけど、大学生の時にローゼンメイデンにハマって、主題歌のアリプロジェクトにハマって、オフ会とか行っていたなぁ・・・なつかしい。カナリアの漢字はここで覚えた。

ちなみに麻生太郎さんが、空港でたまたまローゼンメイデンを手にとったところを写真に撮られてしまい、そこから”ローゼン閣下”と呼ばれ、ニコニコ界隈では大人気になっていました。

政治家は、こうやってネタにされるぐらいがちょうどよい。平和な時代を意味していると思います。

次はサリンの毒性について書きます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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