選挙ドットコム

森山 英樹 ブログ

「障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置に関する法律案」に賛成

2023/2/8

今国会に「障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置に関する法律案」が提出されています。

画像は参議院のホームページより

私はこの法律案に大賛成です。

理由

1,自らの経験から現状の制度は真面目に働くものが損をする制度だと感じるから

2,国民民主党が提出している法律案だから

3,NHK党の公約だから

 

どのような法律案なのか国民民主党が公開している概要を以下に引用いたします。

障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置に関する法律案 概要


趣旨・定義【第1条・第2条】
障害のあるこどもの養育に係る経済的な負担に鑑み、こどもに係る公的給付の所得制限の撤廃等に係る施策の推進に関する法律第3条の基本理念の趣旨を踏まえ、障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置について定めるものとすること。


※「障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃」=次に掲げる給付について、こどもの家庭の所得の状況によって、不支給となり、又は支給額に差異が生ずることのないようにすること。
① 特別児童扶養手当
② 障害児福祉手当
③ 障害児に係る補装具費
④ 放課後等デイサービスに係る障害児通所給付費等
⑤ 特別支援教育就学奨励費
法制上の措置【第3条】
政府は、この法律の施行後6月以内に、障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために必要な法制上の措置を講ずるものとすること。
※この法律は、公布の日から施行すること。【附則】
 

 

平たく言うと、「高いお給料を得ている人は高い税金を納めつつ障害児を育てていても国からの援助を受けることが出来ない」という状況があります。

賛成理由 1、個人的経験から

私は1996年に大学を卒業した後、2018年に脱サラをするまで製薬会社で働いてきました。当時は就職氷河期で、新卒で就職した会社に限界を感じ、外資系の製薬会社へ転職しました。より良い労働環境を求めて複数回転職をしました。一般的に製薬業界は他業種よりもお給料の面で恵まれていた(る)と思います。特に最後に務めた会社は従業員に自社株を与えておりその株が急上昇したため、驚くほど良い収入を得ていました。確定申告もしていました。この世に「予定納税」というものがあることも知りました。その税金を納めに区役所に行き、窓口の職員さんに軽口で「いや~本当に高いですね」と言ったところ「高いお給料を貰っているのだから当然です」というようなことをぶっきらぼうに言われて嫌な思いをしたことをよく覚えています。確かに、幸い就職した業界が収入面で恵まれていた面もあります。しかし、その中でもより良き環境を求めて、苦労を重ね、長年努力して勉強をし、日々長時間労働をしてきました。頑張った結果よいお給料を貰えるようになって、高い税金を納めているのに、納めに言って「ありがとう」すら言われないのです。ともかく一般的なサラリーマンの一生分の税金は納めた、と考えています。

2003年に長男が生まれました。男の子とはこんなに元気で育てるのが大変なのか、と驚愕するほど大変な子でした。2歳になったときに自閉症の診断を受け、そういうことだったのかと理解しました。私はMRをしていたのですが、当時は接待全盛の時代で本当に深夜まで仕事をしていました。週末は、妻を育児から解放するために長男の相手をしました。若かったから乗り越えられましたが育児ノイローゼになる寸前でした。「軽症鬱」と診断はされた時期もありました。

当時は働きかけ次第で自閉症の子でも普通の子になれる、と考えていました。自閉症の療法方法は沢山ありますが、科学的に効果が証明されている療育方法はほぼ存在しませんでした。当時、医学の政界ではEBM(エビデンス・ベイスド・メディスン)と言って科学的に効果が証明されている薬が評価され始めていました。

同じ考えを息子の療育方法にも応用しました。ある療育方法を行った群と、行わなかった群を比較して、自閉症の症状が軽減した、という証拠(エビデンス)がある療育方法を妻が見つけてきました。その療育方法は、唯一エビデンスがあるため自閉症の療育方法としてアメリカで承認されているものだ、と理解しました。

その療育方法をABAと言います。私たち夫婦はこのABAの勉強会に参加し、自らABAを息子に実践した上に、さらにABAのセラピストを派遣する会社と契約して週に4回セラピストを派遣していただき、週に1回センターに行って集団療育を受けました。

当時、発達障害児の福祉の世界ではABAは認知されておらず、効果が科学的に証明されているにもかかわらず、公的援助は全くありませんでした。

ABAのセラピストを半日拘束する、ということは専門技術を有する人ひとりを雇用する感覚と言えば伝わるでしょうか、非常に高額でした。上述のように幸い我が家は経済的に恵まれておりましたし、妻も私も物欲が強くないので稼いだお金はほぼ子どもの療育に投入しているような感覚でした。

そんな状態にも関わらず、収入が多い、と言う理由で障害児に係る公的給付は一切受けることが出来ませんでした。

まあ、経済的に恵まれているからしょうがないか、くらいに考えていました。

2018年に色々な事情から私は会社勤めを辞めました。代わりに妻が働きに出ました。私は長男の療育と両親の看病、介護をしました(昨年両親を本人たちが希望した自宅で看取りました)。世帯収入は激減しました。詳しく記録を取っていないのですが、サラリーマンを辞めた当初は健康保健料などがべらぼうに高かったのです(その健康保険料で生活してきたので文句は言えません)が、兎に角、収入がなきに等しいので、年々、税金や社会保障費などは減っていきました。そして、会社員をやめて数年後に(確か4年目?去年)にやっと、特別児童福祉手当が支給されるようになりました。

また製薬業界に戻ればこの年でもそれなりの収入は期待できると思いますが、たいして好きでもない仕事のために日々拘束された上に、支給されている公的給付はなくなるのだろう、と考えています。計算が苦手で実際に確認していませんがそういう印象を持っています。それなら、細々とでも家で仕事をしていたほうが、家族も喜びますし、仕事内容的にもやりがいを感じているので、幸せです。つまり、再雇用されてまで高収入を目指すモチベーションがないのです。まあ、私個人の人生としてはそれで良いと思いますが、日本全体(特に経済面)のことを考えたら、稼ぐ意欲を削ぐような今の制度は変えた方がよいと考えています。

具体的な数字の提示がない非常に個人的な理由で恐縮ですが以上の理由から、「障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置に関する法律案」に賛成です。

 

賛成理由2 国民民主党の提出法案だから

私はNHK党浜田聡参議院議員の私設秘書をさせていただいており、党首の立花さんの本の制作にも携わらさせていただいたものです。支持政党はもちろんNHK党で、NHK党が大好きです。

それと同時に国民民主党も支持しています。

きっかけは立花さんが国民民主党代表の玉木雄一郎さんのYouTubeチャンネルに出演したことです。

この対談は滅茶苦茶ワクワクしました。

その後、国民民主党の憲法調査会に参加させていただきました。代表会見にも参加させていただき、何度も玉木さんに質問させていただきました。副代表の伊藤たかえさんにも質問させていただいたことがあります。先日、伊藤さんに偶然お会いすることが出来て、挨拶をさせていただきました。なんと伊藤さんは私のことを覚えてくださっていました。

そんなこんなで国民民主党にも興味があり、国民民主党の動向もチェックしているのですが、非常によい政党だと私は考えています。

支持している理由は、NHK党の支持理由と重なるのですが、オープンで一般国民からの質問にも答えること、文句を言うばかりでなく解決策を提示していることです。

国民民主党が提案して実現した政策は、今はちょっと具体的に思い出せないので例示できないんですが、沢山あるんです。今回の所得制限撤廃要求も国民民主党の矢田わかこさんが以前から提案してきたものです。

あまり説得力はありませんが、国民民主党のファンでもあるので、そこが提出した法案だから賛成したい、という理由です。

NHK党の公約だから

この法案に賛成する3つ目の理由は、浜田さんが作成したNHK党の公約と合致しているからです。該当部分を以下に引用します。

児童手当や補助金などお金を配ることを否定するわけではないが、お金を配ることには様々な手間がかかり、誤振込の問題等もあることから、お金を配るよりは減税する方が手間もかからず望ましいことを訴えていく。

仕方なくお金を配る際には、所得制限をかけないことを政府に求める。所得制限をかけることには様々なデメリット(二重の累進課税になり得る・選別コストがかかる・所得制限付近の世帯にとって労働意欲減退の可能性、等)があることを理解すべきである。

本当に、当時は税金の二重取りじゃないか、と感じていました。

 

私の長男は今年で20歳になります。我が家としては障害児に係る公的給付の所得制限が撤廃となっても、もはや影響はありません。しかし、自ら経験して不条理に感じた制度が、変るチャンスが目の前にあるのなら、その提案を声を大にして応援したいと思います。

ちなみに浜田聡さんも障害者の雇用に関しては様々な提案をしブログで紹介していますので、よろしかったら是非チェックしてみてください。

 

この記事をシェアする

著者

森山 英樹

森山 英樹

選挙
選挙区

肩書
党派・会派 NHK党
その他

森山 英樹さんの最新ブログ

森山 英樹

モリヤマ ヒデキ/歳/男

月別

ホーム政党・政治家森山 英樹 (モリヤマ ヒデキ)「障害のあるこどもに係る公的給付の所得制限の撤廃のために早急に講ずべき措置に関する法律案」に賛成

icon_arrow_b_whiteicon_arrow_r_whiteicon_arrow_t_whiteicon_calender_grayicon_email_blueicon_fbicon_fb_whiteicon_googleicon_google_white選挙ドットコムHOMEicon_homepageicon_lineicon_loginicon_login2icon_password_blueicon_posticon_rankingicon_searchicon_searchicon_searchicon_searchicon_staricon_twittericon_twitter_whiteicon_youtube