2022/10/21
昨日、2022年10月21日木曜日、参議院予算委員会にてNHK党浜田聡参議院議員が、岸田総理に対して池田勇人元総理に関する見解を質問しました。
池田勇人元総理は、岸田総理が尊敬する人物です。
尊敬する政治家を引き合いに出されたら否定しにくい、という点をついた大変興味深い質問だと思いました。
では、池田勇人元総理とはどんな人物だったのでしょうか。憲政史家の倉山満氏は著書「保守の心得」で次のように述べています。
よく戦後最高の宰相として吉田茂の名前が挙がりますが、私は池田勇人だと思っています
池田勇人と言えば「所得倍増計画」です。これについて倉山満氏は同著で次のように解説しています。
池田の所得倍増計画も誤解されています。あれは「10年で月給を2倍にする」という単純な話ではありません。当時は、労働運動と革命運動の全盛期です。日本人労働者の不満を爆発させ、政府を転覆させようとソ連が暗躍していました。
そこで池田首相は「今すぐ政治活動をやめて10年も働けば、月給は2倍になるのだから、みんなで真面目に働こう」と言ったのです。つまり所得倍増計画は単なる経済政策にとどまらず、ソ連の謀略を叩き潰すための安全保障政策でもあったのです。
なるほど~。上念司さんは「経済が悪化すると人々は過激思想に走る」という趣旨のことを「経済で読み解く日本史」で繰り返し書いています。経済って大切なんですね~。ホント、景気よくならないと日本もまずいんじゃないかな、と思ってしまいます。
さて、浜田聡参議院議員は、どのように岸田総理に池田勇人元総理について質問をしたのでしょう。
上の動画で実際の発言を聞いていただくのが確実ですが、文字にしてみました。
浜田聡参議院議員
「岸田総理の所属派閥宏池会の創立者である池田勇人元総理が行った政策に関する岸田総理の見解を伺いたいと思います。
池田勇人元総理の行った政策に関しましては色々な説明があるとは思いますが元日銀審議委員である原田泰氏によると、池田勇人氏の進めた所得倍増計画は、自由な企業と市場の下で日本経済は運営されるべきという方針を確認するとともに、その方針の下で、日本経済は発展する力があり、かつ発展できるという自信に満ちた宣言である、とのことです。
キーワードは自由です。
自民党総裁選に於いて令和の所得倍増を打ち出した岸田総理に伺います。
過去数10年に渡って各政権で行われてきた政策は国民負担率を上げ、規制を増やしてきており、経済活動の自由を制限し続けていると考えられます。
国民負担率や規制増加の観点からこれまでの日本国内における経済活動の自由に関する岸田総理の見解を伺います。また自由を推進して経済成長を進めた池田勇人元総理に関する岸田総理の見解を併せて伺います」
NHK党は自由を大切にすることを綱領に掲げており、NHK党の浜田議員らしい質問だと思いました。
この質問に関する岸田総理の答弁は是非、動画で確認してみてください。
一部ですが、岸田総理の回答を抜粋します。
「(前略)
池田内閣の国民所得倍増計画、これは日本の経済において高度経済成長をもたらしたものである、と思います。
(中略)
新しい資本主義でも自由な経済活動を前提としアナログ的規制を一掃するなど規制改革に全力で取り組みますが
(後略)」
僕は、「が」以降が気になりました。改革を進め、自由度を高めることに「留保」を付けているように感じたのです。規制改革に対する本気度を感じなかったのです。ただ、四日連続の予算委員会の最後の質問で疲れていただけかもしれません。
皆さんはどのように感じたでしょうか。
最後に、再度倉山満氏の「保守の心得」から引用いたします。
池田勇人の秘書だった政治評論家の伊藤昌哉氏いわく、池田が遺した最大の功績は、敗戦で打ちひしがれていた国民に希望を与えたことです。池田の「月給二倍計画」は、バラマキではありません。真面目に働けば仕事と希望がつかめる。政治家は努力すれば報われる環境を用意するから、あとは国民が自分の力で頑張れ、という意味でした。
この記事をシェアする
モリヤマ ヒデキ/歳/男
ホーム>政党・政治家>森山 英樹 (モリヤマ ヒデキ)>池田勇人元総理に関する岸田総理の見解