2026/9/16
こんにちは、亀山市議会議員の草川たくやです。
9月15日、シャープが「AIサーバー」の事業に参入すると発表しました。記事の中には、亀山工場の名前も出てきます。
AIサーバーとは、AI(人工知能)を動かすための高性能なコンピューターのことです。
産経新聞の報道(2026年9月15日配信)によれば、シャープは親会社の鴻海(ホンハイ)精密工業から製品を調達し、企業や自治体、データセンター事業者などに販売します。受注は同日から始め、販売は2027年度から。2030年度に売上高2500億円を目指すとしています。
同じ記事によれば、鴻海はAIサーバーの世界生産シェアで約4割を占めます。その鴻海が日本国内でのサーバー生産も検討していて、シャープの亀山工場の活用も「候補の一つ」だと報じられています。

報道によれば、亀山第2工場はスマートフォン向け中小型液晶の生産を2026年12月で終える予定です。一方で第1工場は、車載パネルなどに生産を集約していく方針とされています。
AIサーバーと亀山の話は、今回が初めてではありません。これまでの流れを振り返ります。
2025年12月10日の一般質問では、鴻海が亀山第2工場を活用してAIサーバーの生産を始めるという当時の報道を受けて、この件を取り上げました。AIサーバーは半導体チップだけでなく、冷却や省エネの技術、電源ユニット、精密な金属の筐体(きょうたい=機械を納める箱)など、たくさんの部品と技術を必要とします。地元のものづくり企業が関われる余地があります。そこで、計画中の新しい産業団地を、豊富な水と強い電力の設備を備えたAI関連産業を受け入れられる場所として打ち出すこと、市長自ら企業のトップに売り込むことを提案しました。
市長からは、計画の詳細は伺っていないとしつつ、新しい次の産業の「種がまかれた」と大いに期待しているとの答弁がありました。これを受けて12月13日のブログでは、「『期待する』だけでは躍動は生まれません。水面下での準備と、具体的な戦略こそが必要です」と書きました。
2026年2月13日のブログでは、かつて「世界の亀山モデル」として地域の誇りでもあった液晶生産が終わることへの寂しさをつづりつつ、今向き合うべきは「雇用」と「地域の未来」だと書きました。第1工場の車載用パネルへの転換や、半導体の後工程の研究開発といった次の産業が、亀山の新たな柱になるよう後押しが必要だという主張です。
今年6月15日の一般質問では、市の産業政策を問いました。亀山に集まった電力と工業用水という産業の土台を、半導体やデータセンター、AIサーバーといった次の産業へどう広げるのか。AI半導体は今まさに旬で、立地のチャンスはたちまち次の町に決まりかねません。だからこそ、亀山の次の10年のビジョンを市長の言葉で示してほしいと求めました。
櫻井義之市長は、シャープ亀山工場の既存の設備が、次世代半導体の技術開発拠点や半導体後工程の実証ラインとして再生し始めていると説明。第三次総合計画の重点プロジェクトであるAI半導体産業の集積を進めるとして、「液晶における世界の亀山から半導体における世界の亀山へ、まさに現在進行形」と答弁しました。事業の展開はシャープの企業判断としたうえで、県と連携して可能な限りの支援を行う考えも示されています。
企業がどこで何をつくるかは、企業が決めることです。そこに口を挟むつもりはありません。
ただ、6月の質問の締めくくりでも申し上げたとおり、かつて「世界の亀山」をつくったのは、市の攻めた誘致活動でした。「候補の一つ」の段階だからこそ、市にできることがあります。亀山に集まった電力と工業用水という強みを、県と一緒に、具体的な形で企業に示していくことです。
半導体で再び「世界の亀山」へという方向性を、具体的な形にしていくために、市には受け入れの準備と売り込みを、決まる前の今から進めてほしいと考えています。
皆さんは、このニュースをどう受け止めましたか? 地元のものづくりや働く場について感じていることがあれば、ぜひ聞かせてください。
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