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【草川たくや 亀山市】温泉で、産後ケア。——お母さんに「ほっと一息」を、市の制度につなぐ

2026/6/28

こんにちは、亀山市議会議員の草川たくやです。

お風呂に、ゆっくり一人で入ったのは、いつだったろう

産後のお母さんから、こんな声を聞きます。生まれたばかりの赤ちゃんを抱えていれば、湯船に肩までつかる数分すら、あとまわしになる。

眠れない夜が続き、休む間もなく、それでも「自分が頑張らなきゃ」と気を張り続ける。その張りつめた糸を、少しだけゆるめる時間が要るのではないか——そう考える仲間が立ち上げた小さな企画に、私も加わりました。

2026年6月22日、亀山市総合保健福祉センター「あいあい」で、「温泉で、産後ケア。」を開きました。産後1ヶ月から1歳頃の赤ちゃんを持つお母さんを対象にした、ごく少人数の小さな会です。私はその企画に関わった一人にすぎませんが、なぜ「温泉」だったのか——今日はそこから書かせてください。

なぜ「温泉×産後ケア」なのか

理由はシンプルです。産後の数週間は、体の回復と、昼夜を問わない授乳が重なる、想像以上に消耗する時期です。

少し休める時間がほしい

一人でゆっくりお風呂に入りたい

そんな声を、産後のお母さんから、何度も聞いてきました。その素朴な願いに応えたい。そこから、この企画は始まりました。

この企画では、同じ建物の中にある「あいあいっこ」で、赤ちゃんを安全に見守る形をとりました。その間、お母さんはお風呂でゆっくり過ごしてもいいし、何もせずぼんやりしてもいい。時間の使い方は自由です。

お風呂は、その「ほっと一息」を一番わかりやすく象徴するものです。誰かに赤ちゃんを安心して預けて、湯船につかる。たったそれだけのことが、いまの子育て世帯にとっては、なかなか手の届かない時間になっている。だからこそ、温泉という形で、その時間を取り戻すきっかけにしたかったのです。

亀山市の産後ケアは、一歩前へ進んだ

亀山市にも、産後ケアの制度があります。私は2024年10月のブログでも、2025年6月議会の一般質問でも、この制度の拡充を一貫して取り上げてきました。

以前は助産師さんが自宅にうかがう「訪問型」が中心でしたが、今年の4月から亀山市でも、施設で日中ゆっくり過ごせる「通所型(デイサービス型)」と、泊まって休める「宿泊型」もあわせて受けられるようになりました。対象は産後1年以内の産婦、回数は7回以内(多胎児はお子さんの数×7回以内)。助産師による母子のケア・育児相談・授乳指導を受けられます。母子の健康を守る土台が、確かに一歩前へ進んだのだと感じています。

それでも、残っている課題があります。一つは「上の子(きょうだい児)の預かり」です。産後ケアそのものは、お母さんと赤ちゃんが一緒に利用し、助産師さんの指導を受けたり、お母さんが休む間はスタッフが赤ちゃんを見守ったりする仕組みです。けれど、上の子がいるご家庭では、「連れて行きにくい」「その子の預け先がない」という壁にぶつかります。国のガイドラインもこれを課題と認め、こども家庭庁は令和7年度から、兄や姉などを一緒に受け入れた施設への加算(1施設あたり月額17万4,200円)を拡充しました。

今回の「温泉で、産後ケア。」で、赤ちゃんを安心して預けてお母さんが休む——その時間の大切さを目の前で確かめられたからこそ、次は上の子がいても同じように休める仕組みへと広げられないか、亀山市でも確認していきたいと考えています。

もう一つは「届くか・使えるか」。制度はある。あとは、もっと選びやすく、もっと届きやすくしたい。特に、はじめてお母さんになった方に、必要な情報がきちんと届いているか。ここはまだ伸びしろがあると考えています。

先進事例に学ぶ——桑名市の「選べる」仕組み

亀山市が次の一歩を踏み出すうえで、近くに参考になる事例があります。桑名市の「選べる桑名子育てリフレッシュ事業」です。

この事業は、0〜2歳児の保護者に、リフレッシュ券11,000円分と一時保育(預かり)券3,000円分を交付し、お子さんの誕生月を起点におおむね1年間使えるようにしたものです。当初は0歳児だけが対象でしたが、いまは0〜2歳児まで広がり、令和8年度の現在も続いています。しかもスマートフォンのアプリ「commoney」で管理し、市内の登録事業者が提供する「食・心の癒し・身体の健康」のサービスの中から、お母さん自身が自分に合うものを選んで使えます。自分のリフレッシュに充てるのも、子どもの一時預かりに充てるのも、お母さん自身が決められる——この「選べる」という発想こそ、これからの子育て支援に大切だと考えます。

今回「あいあい」の協力を得て温泉企画ができたように、市内の施設や担い手とつなげば、亀山版の「選べる支援」は決して絵空事ではありません。

これから——小さな試みを、市の制度へつなぐ

私が大切にしたいのは、この企画を一度きりのイベントで終わらせないことです。お母さんたちがどんな時間を必要としているのか——そこで見えてくる「現場の声」こそが、市の制度をさらに良くしていく一番の力になります。

具体的にやりたいことは、すでに見えています。一つは、せっかく整ってきた通所型・宿泊型を、もっと使いやすく届きやすくすること。

二つ目は、上の子(きょうだい児)の壁をなくすことです。さきほど書いたとおり、産後ケアはお母さんと赤ちゃんが一緒に使うものですが、上の子がいると「連れて行きにくい」「預け先がない」でつまずきます。国が令和7年度から拡充した「兄や姉などを受け入れた施設への加算」も活かしながら、上の子も一緒に預けられる仕組みを、亀山の産後ケアと結びつけたい。ここは特に強く進めたいところです。

三つ目は、お母さんが自分に合った形を選べるよう、多様なサービスの受け皿を地域に増やしていくことです。今回の「温泉で、産後ケア。」は、市民の有志から生まれた新しいケアの形でした。桑名市のように、登録した事業者のサービスの中から保護者が選べる仕組みもあります。制度の数を増やすだけでなく、「選べるだけの多様な担い手」を亀山に育てていく——ここに、これからの子育て支援の鍵があると考えます。

こうした提案を、私はこれからも市と対話を重ねながら、継続的にフォローしていきます。一度の質問で終わりにせず、現場で生まれた声を制度の言葉に変えて、亀山市の子育て支援を一歩ずつ前へ進めていく。誰ひとり取り残さない子育てを、この亀山で形にしていきたいと考えています。

お風呂に、ゆっくり一人で入れる——そんな当たり前の時間を、すべてのお母さんに。皆さんのご意見やご要望を、ぜひお聞かせください。


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肩書 亀山市議会議員、元衆議院議員小池ゆりこ秘書
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