2026/6/25
こんにちは、亀山市議会議員の草川たくやです。
「あの交差点、いつ事故が起きてもおかしくないよ」
「交差点の外まで渋滞が伸びて、地元の車が通れない」

環境センター周辺へ車で向かう市民の方々から、この交差点の危なさについて何度も声をいただいてきました。施設そのものの中身、つまり122億〜148億ともいわれる建設費や、DBOといった事業方式の話は別の記事で書きました。今日はそこで書ききれなかった、施設の「周りの道」の話を、一点に絞って深く掘ります。
問題の場所は、総合環境センターに隣接する搬入口の前です。市道野村布気線から少し中に入ったところにある交差点が、率直に言って非常に中途半端な形をしています。道野方面から走ってくる車両も、野村布気線から入ってくる車もお互いに見通しが悪く、危険性を訴える声が市民から繰り返し寄せられてきました。
さらに深刻なのは、ここが通学路でもあることです。道野方面から自転車で通学する子どもたちもいますが、歩道がありません。車と自転車と歩行者が、構造的に整理されないまま同じ空間を共有している——この場所の危うさを、私は2025年6月の本会議一般質問で正面から取り上げました。
しかもこの道は、特別な日だけ車が通る道ではありません。亀山市の自己搬入サービスは、市内在住者なら1日350kg以下まで無料で粗大ごみなどを持ち込めます。多くの市民が軽トラックや自家用車で日常的に利用し、すっかり定着しています。つまり、見通しの悪い中途半端な交差点を、日々たくさんの市民の車が通り抜けているのが現実です。
総合環境センターの現在の溶融施設は、シャフト炉式ガス化溶融炉80t/日(40t/24h×2炉)で、平成12年4月の稼働開始からすでに25年を超えています。令和14年度末で稼働を終え、次期施設は令和15年度の稼働開始を目指しています。
そして令和8年6月17日の産業建設委員会協議会で、「次期ごみ処理施設整備基本構想(案)」が示されました。焼却施設の規模は人口減を見込んで48t/日に縮小、必要な敷地面積は約16,000㎡と算定され、処理方式は複数の案を比較している段階です。注目すべきは、費用を最も抑えられるのが、今の環境センターの既存建屋を活かす案(基幹的設備改良で約116.95億円)だった点です。まだ方式は確定していませんが、現在地での更新が有力な選択肢として残っている——これは、施設と周辺の道路を「一緒に」考える条件が整いつつある、ということです。
もし現在地で更新するのであれば、市の答弁にもあったとおり、敷地内のレイアウト変更や、場合によっては隣地の取得が論点になります。施設に手を入れるこの機会は、搬入口まわりの道と敷地の関係を見直せる、数十年に一度のタイミングです。搬入路の拡張や付け替え、中途半端な交差点の改良、歩道の確保——これらをバラバラにやれば、用地交渉も工事も二度手間になり、割高になります。一方、施設の検討と歩調を合わせれば、できる範囲で効率よく進められます。
では「周辺道路を直す」とは、具体的に何をすることか。私が必要だと考えるのは、次のような改善です。
これらをバラバラにやれば、それぞれが小さな道路工事として後回しにされがちです。しかし施設更新と一体で設計すれば、用地交渉も工事も一度にまとめられ、効率的になります。
実は法の面からも、この一体検討には根拠があると考えています。廃棄物処理施設の整備にあたっては、生活環境影響調査(いわゆるミニアセス)が義務づけられ、搬入車両による交通量も、大気質・騒音・振動の予測を通じて評価の対象になります。「施設をつくると周辺の交通がどうなるか」は、もともと検討しなければならない論点なのです。

何でも一度に大改修せよと言うつもりはありません。財政には限りがあります。けれども、生活環境影響調査で交通への影響は必ず調べることになる以上、その結果をふまえ、見通しの悪い交差点と歩道のない通学路という最優先の一点だけは、できる範囲で確実に手当てする——その線は譲るべきでないと考えています。子どもが毎日通る道の危険を「対象外」にしてはいけません。
だからこそ、「施設は環境、道路は土木、土地利用は都市計画」という縦割りで分けてはいけません。施設・道路・土地利用を一つの構想として束ねるべきだと私は考えています。
私は2025年6月議会で、市民の安全性と利便性向上のために、搬入路の拡張や移設、それに伴う交差点改良を含めた「環境センター周辺の一体的な施設整備」を進めるべきだと主張しました。
市(産業環境部)からは、
現在の敷地内で新施設を建設する場合、搬入路の拡張や通学路の確保など一体的な整備が必要であれば、関係部署を交えて検討していく
との答弁を得ています。
では亀山市として具体的に何をすべきか。私は、次期ごみ処理施設整備の基本計画・基本設計の中に、「周辺整備」を明確な項目として書き込ませることが第一歩だと考えます。施設の図面の話に終始させず、搬入路・交差点・通学路の歩道を、最初から計画の射程に入れる。これが抜け落ちると、施設は新しくなったのに道は危ないまま、という結果になりかねません。
そして欠かせないのが、地域住民の声を構想段階から計画に反映することです。布気町(特に道野自治会)をはじめ周辺地域の方々が、毎日この道を通り、子どもを通わせています。完成図を見せて終わりではなく、設計が固まる前に説明と対話の場を設けなければなりません。現場を一番よく知る人たちの声こそ、安全な道づくりの設計図になります。
施設は数十年使うインフラです。だからこそ、その入口へ続く道も、数十年後の市民が安心して通れる形にしておくべきです。

搬入口前の交差点改良と通学路の歩道確保は、施設が新しくなる「今」だからこそ実現できるテーマです。一度きりの好機を逃さないよう、私は次期ごみ処理施設の計画づくりの進み具合を継続的にフォローし、全庁を挙げた一体整備が現実の設計に落ちていくよう、市との対話を重ねてまいります。
子どもたちが毎日通る道を、後回しにしない。施設の更新を、周辺の暮らしごと良くするチャンスに変える——その視点を、これからも届け続けます。
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