2026/4/28
こんにちは、亀山市議会議員の草川たくやです。
突然ですが、皆さんは「5歳児健診」をご存じでしょうか。
3歳児健診と就学時健診の間にあって、就学前のお子さんの発達や生活の様子を丁寧にチェックする健診です。これまで国全体としても全国の市町村でも実施率が低く、2022年度時点で全国の実施率は 14.1% にとどまっていました。それが今、こども家庭庁の旗振りで「2028年度までに全自治体で実施」を目標に大きく動き出しています。
そして亀山市でも、いよいよ 令和8年度(2026年度)から公立園の全園で5歳児健診が本格実施されることになりました。令和7年度のモデル園で試行を経て、今年度から全園実施へ踏み出します。先日(2026.04.27)の教育民生委員会協議会と保健師さんとの意見交換会で、この内容と現場の課題を確認してきました。

5歳児健診で特に注目しているのが、DCD(発達性協調運動障害)と呼ばれる 「不器用さで生活に困りやすい子」 の早期発見です。聞き慣れない言葉だと思いますが、ボタンが留めにくい、はさみが使いにくい、走るとよく転ぶ──そういう「不器用さ」が日常生活や園・学校生活で本人の困りごとになっている状態を指します。
実はこのDCD、学齢期の子の 5〜8% にいると言われています。よく知られているADHD(1〜2%)の3〜5倍も多いのに、見逃されやすい。3歳児健診ではまだ表に出にくく、5歳になってようやく気づかれることも多いそうです。
先進地の鳥取県では、3歳児健診では見落とされていた発達特性のあるお子さんが、5歳児健診で半数以上発見されたというデータもあります。
ここからが、私が一番気になっているところです。
亀山市の前年度モデル園の実績は、対象児22人のうち、二次検診の対象が7人、最終的に発達検査まで進んだお子さんが1人とのこと。健診そのものは丁寧に動き始めていますが、全園で実施になると受け皿が不足する可能性があります。
気づいた後にどこで支援するか、ここに大きな壁があります。
現在、子ども総合支援課に理学療法士(PT=体の動かし方を専門に支援する人)や作業療法士(OT=手先の使い方や生活動作の支援を専門にする人)は常駐していません。小山田記念病院にある「KAMEYAMA URGENT KIDS SUPPORT(クックス)」さんが年間8枠程度で対応してくださっていますが、さすがに限界があります。来年度からは三重県全体で5歳児健診が始まるため、県内で専門職の取り合いになる懸念も指摘されました。
さらに、新設される児童発達支援センターは「受給者証」(福祉サービスを利用するための証明書)が必要ですが、知的にはむしろ高い、いわゆる「グレーゾーン」のDCD児はこの受給者証が取りづらいという構造的な課題もあります。
私は協議会の中で、児童発達支援センターなど民間事業者の連携で解決できる部分はないか、と提案させていただきました。行政だけで抱え込もうとするとどうしても専門職の確保が頭打ちになってしまうからです。「公と民の組み合わせ」で受け皿を厚くしていける可能性は十分にあると感じています。
最後に、子育て中・お孫さんを見ているという皆さんへ。
「うちの子、ちょっと不器用かも」「お友達と比べて気になることがある」──そんなときは、ぜひ総合保健福祉センター「あいあい」の母子保健グループにご相談ください。
「うちの子も実はこんなことで困っていた」「こういう支援があったら助かる」──そんな声があれば、ぜひお聞かせください。受け皿づくりの議論は、現場の声があってこそ前に進みます。
議会でも、PT・OTの確保策、民間との連携の枠組みづくり、グレーゾーンの子の支援について、これからもしっかり取り上げてまいります。
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