2026/5/30
正規雇用と非正規雇用の問題を、働き方の「肩書」ではなく「現在地確認」から考える
正規雇用と非正規雇用の問題について、私は少し違和感を持っています。
もちろん、働く人が安心して暮らせる環境は大切です。
賃金、社会保険、休み、将来設計。
これらが不安定なままでは、暮らしの土台は整いません。
ただ、私は単純に、
「正社員だから安心」
「非正規だから不幸」
という見方だけでは、今の時代を正しく見られないと思っています。

昔のように、三公社五現業のような安定した受け皿があり、就職すれば人生の道筋が見えやすかった時代なら、正規雇用を目指すことが分かりやすい選択だったと思います。
しかし今は、会社も、仕事も、地域経済も大きく変わっています。
AIやデジタル化も進み、これまであった仕事が変わり、新しい働き方も生まれています。
私自身、これまで正規雇用、自営業、経営者、政治活動、議員、地域活動、組織団体のリーダーなど、いろいろな立場を経験してきました。
雇われる側の不安も、
仕事をつくる側の責任も、
地域で人を動かす難しさも、
制度や政治に期待されることも、
それぞれの立場から見てきました。
だからこそ、正規雇用か非正規雇用かという肩書だけで、人の人生や働き方を決めつけることには違和感があります。
大切なのは、まず自分の現在地を知ることです。
今の収入はいくらなのか。
生活にいくら必要なのか。
どんな働き方をしたいのか。
今の会社に残りたいのか。
別の道を探したいのか。
自分に足りない知識や経験は何なのか。
そこを整理しないまま、正規か非正規かだけを語っても、次の一歩は見えにくいと思います。
人生が不安なのは、
能力がないからではなく、
自分の現在地がわからないから。
今、自分がどこに立っているのか。
何に困っているのか。
何を選びたいのか。
何を学べばよいのか。
どの道に進みたいのか。
そこが見えないままでは、将来が不安になるのは当然です。
もちろん、会社や制度の側に改善すべき点はあります。
同じような仕事をしているのに、あまりにも待遇が違う。
責任は重いのに、保障が少ない。
そうした課題は、社会として見直していく必要があります。
でも一方で、会社や制度のせいだけにしていても、自分の人生は前に進みません。
正社員になりたいのであれば、
その会社に正社員になるほどの魅力や思い入れがあるのか。
そこに自分の時間を預ける価値があるのか。
待遇が低いと感じるのであれば、
本当に同じ仕事なのか。
責任、成果、勤務条件、会社への貢献度まで含めて見えているのか。
将来設計が不安なのであれば、会社だけに頼るのではなく、金融、税金、社会保険、働き方、転職、副業、資格、地域の支援制度など、自分で知識を得ることも必要です。
非正規雇用そのものが問題なのではありません。
問題なのは、選択肢が見えないまま、不安や不満だけを抱えて止まってしまうことです。
正規雇用か、非正規雇用か。
その肩書だけで人生を決めつけるのではなく、本人が自分の働き方を理解し、必要なら選び直せる社会にしていくことが大切です。
雇用にも、暮らしにも、人生にも、現在地確認と行程表が必要です。
私は、働き方の肩書で人を分けるのではなく、一人ひとりが自分の現在地を知り、次の一歩を考え、自分の未来を選び直せる社会にしていきたいと考えています。
自分で未来を100%選べる社会へ。
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ホーム>政党・政治家>束村 はるき (ツカムラ ハルキ)>「正社員なら安心」は、本当なのか。