2026/5/26
平成28年12月定例会で、私は東温市議会議員として、公共交通に関する一般質問を行いました。
テーマは、大きく3つでした。
当時から私が考えていたのは、公共交通は単なる移動手段だけではないということです。
電車やバスは、通勤・通学のためだけにあるものではありません。
高齢になって車の運転が難しくなった時、病院へ行く時、買い物へ行く時、まちなかへ出かける時、友人に会いに行く時、公共交通は暮らしを支える大切な基盤になります。
また、公共交通は人の流れをつくります。
人の流れができれば、地域のお店、観光、交流、まちのにぎわいにもつながります。
つまり、公共交通は「移動」だけでなく、暮らし・地域経済・まちづくりを支える仕組みだと考えていました。

当時の質問では、横河原線や川内線を、ただの交通手段として見るのではなく、東温市の暮らしに根づいた地域資源として、もっと活かせないかと提案しました。
特に、日中の利用が少ない時間帯についても、単なる弱点として見るのではなく、使い方を工夫すれば、イベントやPR、地域の認知度向上にもつなげられるのではないかと考えていました。
こうした発想を、当時の一般質問で取り上げました。
現在、東温市では第2次東温市地域公共交通計画が策定されています。東温市公式ホームページでは、この計画について、地域公共交通の再編を進め、持続可能性の高い公共交通を構築することを目的とし、計画期間を令和8年度から令和12年度までとしています。
計画の中では、伊予鉄道横河原線は広域幹線として位置づけられ、一定以上の運行水準を確保することとされています。また、川内線も広域幹線として、地域公共交通確保維持改善事業を活用し維持する路線として整理されています。
この点については、約9年半前の問題提起が、少しずつ計画の中に反映されてきたと感じています。
2つ目のテーマは、川内インターと高速バス停の活用でした。
川内インター周辺は、東温市にとって大きな入口です。
高速バスによって各地とつながる場所でもあります。
当時から、ここを単なる通過点にするのではなく、東温市の玄関口として活かせないかと考えていました。
こうしたものが整えば、川内インターや高速バス停は、もっと東温市の力になるのではないかと質問しました。
現在の第2次地域公共交通計画では、南方産業団地の整備にあわせて、川内ICに新たなバス停を新設し、高速バスと路線バスの乗り継ぎ改善を行うことで、高速バス・路線バスの利用促進を図る内容が示されています。
これは、当時の「川内インターと高速バス停をもっと活かせないか」という問題意識に近い方向です。
もちろん、これで完成というわけではありません。
乗り継ぎの案内、情報発信、市内への回遊ルート、観光・地域経済との連携など、さらに育てていく余地があります。
ただ、川内IC周辺を公共交通の結節点として見直す動きが計画に入ってきたことは、大きな前進だと思います。
3つ目のテーマは、市内循環型公共交通でした。
当時、私は、市内をぐるっと回るような公共交通が必要ではないかと考えていました。
病院、駅、市役所、買い物、福祉施設、公共施設などを結び、車を運転しない人や、免許返納後の方も安心して暮らせる移動手段を整える必要があると感じていたからです。
この点について、現在どうなっているか。
当時提案したような「市内をぐるっと回る循環バス」という形そのものではありませんが、現在の計画では、予約制乗合タクシー、タクシー助成制度、路線バスからの転換、新たな移動手段の導入など、地域の実情に合わせた移動手段を確保する方向が示されています。
つまり、当時の提案がそのままの形で実現したわけではありません。
しかし、考え方としては、地域ごとの移動手段をどう整えるか、交通空白地をどう減らすか、買い物や通院にも使いやすい移動手段をどう確保するか、という方向へ進んでいます。
これは、形を変えて前に進んでいると言えると思います。
一方で、これからさらに育てたい課題もあります。
公共交通は、ただ人を運ぶだけのものではありません。
暮らしを支えます。
人の流れをつくります。
地域の力を高めます。
そして、まちの未来を左右する大切な基盤です。
今回、約9年半前の一般質問を振り返りながら、現在の状況を確認しました。
当時の問題提起は、すぐに大きく形になったわけではありません。
しかし、時間をかけて、少しずつ計画の中に反映されてきた部分があります。
一方で、駅やバス停を活かしたにぎわいづくり、公共交通を使った地域の魅力発信、地域経済との連携は、これからさらに育てたい部分です。
私は、政治や行政の仕事は「言って終わり」ではなく、その後どうなったのかを確認し、次につなげていくことが大切だと考えています。
これからも、暮らしの移動を整える視点を大切にしながら、地域の現在地とこれからを確認し続けていきます。
暮らしを支え、人の流れをつくり、地域の力を高める公共交通へ。
これからも、できることを一つずつ積み重ねていきます。
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